冴えない中年男ジョンとエロ熊テッドのコンビが繰り広げる大騒動を描いた『テッド』が続編として帰ってきました。
今回は前回の続きということで、恋人関係にあったテッドとタミ・リンの結婚式から物語が始まります。熊と人間の結婚という時点で意味不明ですが、意外とロマンチックな結婚式とスタイリッシュなオープニングダンスで映画はスタート。
そんな結婚式後、子供が欲しくなったテッドは、子供を持つためには「人間である」ということを証明しなければならない事態に。そこでテッドは弁護士を雇い、自らを人間と認めるように裁判へと挑むのが本作のあらすじです。めちゃくちゃに見えてストーリーにはしっかりとした骨格と原案が存在しますので、それは後述させて頂きます。
Tippett Studio/Universal Pictures and Media Rights Capital
本作を一言で表せば「今回も下品」。
そりゃそうです。あの『テッド』の続編です。やり過ぎとも言える下ネタに次ぐ下ネタ。それはもはや魅力と呼べるものであり、いちいちしかめっ面になっていたら負けです。可愛い熊ちゃんが下ネタ言ってるんですから許してあげてください。
映画の前半は、とにかく下ネタ→下ネタ→映画ネタ→下ネタ→下ネタと言ったところ。この映画の凄いところは、下ネタ全開に振り切っておきながら、社会問題と絡めたシリアス展開を含んでいくこと。たくさん笑い、過激な下ネタにやや引き、人権問題を考え、最後は友情にホロリとさせられます。
もちろん『テッド』の1作目を楽しんだ全員に見てほしい作品ですが、『テッド』1作目を知らないでデートに『テッド2』を設定すると悲惨な目に遭うのでご注意ください。
まあこの映画をデートで見れるくらいのカップルが理想だとは思いますけれどもね。