自信があればモテるって本当?

AM 恋愛不経済 モテ 岡田斗司夫 山田玲司

山田:僕は、ちょっとどこか壊れていて、昔キムタクみたいだったんですよ。
「ちょ、お前待てよー」とか(笑)。けっこう壁ドンしてますからね(笑)。

岡田:うわぁぁ…(笑)。

山田:壁ドンしているとき何考えているかっていうと、「この子帰っちゃわないかな」って本当は焦ってるんですよ。
実はあれ、男のマウントで、最後の自己弁護でもあるんです。
ごり押しで何とか女の子をねじ伏せようとしてるんだけど、「やばい、俺、捨てられっかな」みたいな状態がいわゆる壁ドンなんですよ。
変に冷静になっちゃうより、恋愛=恥って割り切って、ちょっと壊れちゃった方が恋愛は楽かなって。それで、自信をつけるにはっていう問題なんですけど…。

岡田: まず、自信がつけることがいいことなのか軽く検証したいんですけど。自信のある男ってモテますか?

山田:女の人から見たら、自信がなくてキョドっているってだけで、アウトじゃないですかね。

岡田:自信があって内容がない男でも、自信がない人よりはまし?

山田:それに騙されちゃうところはあるんじゃないですかね。いわゆるオラオラ系の何かエラそうな雰囲気に。

岡田:僕ら男ですら騙されるんだから、女の子は騙されるんだろうね。

山田:女の子も自信がないんだと思う。

岡田:自分がいい女だと思い込んでいる女の子って僕らいい女に見えるじゃん。
自信がない女の子って都市迷彩みたいな服を着るでしょ。いかに目立たないかっていう地味な色に地味を重ねてくる。
でも自分のことをいい女だと思っている人って同じ店に行っても一番華やかなものを選んでドレスアップしていって、周りからいい女に見られる。
「ブスのくせに、いい女ぶっている」なんて言われる人は意外といない。
だから、男女ともに自信をつけるのが一番効率のいい方法なんでしょうね。

山田:「俺ってすごい」っていう設定でいいんじゃないかな(笑)。
自分で思い込んでいるだけでいい。そして、それを否定するような気分や理論を駆逐するところから始めた方がいいと思うんです。

岡田:自信をつけるというのは、自信をなくすことを止めるだけだっていう論理がありますよね。
僕、自分に自信があるとあまり思ってないですよ。
正当に評価していると思っていて(笑)。だから、自信をなくすというのがよくわからないんです。
山田さんはどうやって自信をつけていますか?

山田:大前提として、親に褒められていたやつと、けなされていたやつで、最初から人生が別れちゃっているのかもしれません。
岡田さんは、王子として育てられたわけじゃないですか。僕も割とそうなんですよ。
そうすると、勘違いしているので、自分のことを一切疑ってないんですよ。
僕は以前『絶望に効くクスリ』で、成功した人に話を聞いてきたんですけど、大体みんな王子でした。「なんか上手くいくんですよね~」と言っている人ばかりですよ(笑)。

岡田:自信がない人は例外なく親にけなされて育ってきている。
そういう人たちは、親にけなされた経験をいかに無効化させるかがポイントなわけですよね。

山田:もう親を客観視できたらいいんですけどね。
自分の親だから信じたい気持ちがフックになるし、長い時間をかけてその洗脳されているので、愛着、執着みたいなものもある。
だから、僕は、親は自分で選んだ方がいいなと思っています。

岡田:つまり初代親は外れだったとしたら、二代目の親というのは、自分をとにかく褒めてくれる人を見つけるってこと?

山田:憧れる人でいいと思うんです。こうなりたいという人を見つけられたらいいと思いますね。

岡田:矢沢永吉でも大仁田厚でも、誰でもいいわけですね(笑)。俗世の親と、心の親というのを作るわけですね。

山田:これが自信をつける一個の方法ですね。
ここでパラドックスなんですけど、恋愛ほど自信をつけさせてくれるものはないだろうっていう(笑)。