ほとんどの女はめんどくさいけど、
川村さんは柿ピーをバラまく奇行で「めんどくさい女」になっていない

川村:あと、女性のことを男性の人に分かってもらいたいですよね。
女性はみんな素直ですよね! 女性だけの集団の中にいると無意識に足を引っ張りあっちゃうけど、それぞれはただ「誰かのお姫様になりたい」だけなんですよ。
そこを男の人にわかってほしい! なんでわかってくれないのかな(笑)

二村:すべての女性が素直なんじゃなくて、川村さんがものすごく素直なんですよ。
僕は、この世のほとんどの男性はキモチワルい存在だって思うんです。
いじけてる男もキモいですけど、一見ちゃんとしてそうな男も同じくらいキモい。
なんでかというとオッサンで世間的な地位があったり、モテてることで男性社会のヒエラルキーの上のほうにいるから、いばることや何かを支配することに固執して生きていて、そういう自分のキモさに気づけない。そこがキモい。
じつは本人もぜんぜん幸せではないしね。

それでいうと、ほとんどの女の人はキモくはないけどメンドクサいです。
男のキモさの自覚と逆で、女の人って自分で自分がメンドクサいって知っているから、それがまたメンドクサいんですよね。

川村さんは自分のダメなところをお笑いのネタにしたり、『淑女のはらわた』でも話して下さいましたけど、番組の収録でもないのに自分の部屋で柿の種をバラまいたりする奇行で、うまく自分のメンドクサさを分散化できていて。だから素直になれるのかな、と。

川村:私、むしょうにダメな自分になりたくなる時があって。
一人のときにテーブルに柿ピーをバラまいて口で吸い込むのも(笑)、自暴自棄になりたいというか、だらしなくなりたいからなんです。
皆さん、そういうこと、ありますよね?

二村:あんまりないと思う(笑)
でも、そういう独特なふるまいをすることで自分を受容できてるのかなと。
だからそのうち、つきあっていて川村さんをイライラさせない、ヤリチンでも俺様でもない人と恋愛市場じゃない場所で自然に出会えて、幸せになれると思いますよ。
たぶん「いばっていない心優しいオタク」な男性が向いてる。

川村:えーじゃあ、なんで今いないのー!?(笑)

二村:もうちょっとだと思いますけど(笑)
ようは、川村さんが家で柿ピーを吸い込んでるのをボーッと見ていられるお相手だったら、うまくいきます。

川村:そんな人います? (客席を見て)みんな目をそらすんですけど(笑)
でも、好きになった人にそういう自分を見せようとは思わないんですけどね。見せたくないというか、迷惑かけたくないというか。

二村:いや、そう思うのがよくないんじゃないかな。
だって、どんな人でも恋愛をして相手に迷惑かけないわけないもんね。
あらゆる人間は存在しているだけで必ず誰かにとって迷惑ですから。
そういう自分で「しょうがないか」と思えるのが、自己受容なので。

川村:そうなると、どうなんだろう。私は、どうしたらいいですか?(笑)

二村:振り切っちゃっていいんじゃないですか? とはいえ“謙虚さ”は必要ですけど。
開き直って、相手を苦しめるような部分をわざと押し付けるのはインチキ自己肯定ですから。
でも川村さんは大丈夫ですよ。もともと謙虚だし素直だし、それほど迷惑じゃない奇行もしてるし(笑)
好きになった相手への恋心だけに依存して周りが見えなくなりさえしなければ。

Text/AM編集部

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