
40代になると、性に対してプレッシャーやコンプレックスを感じてしまい、思うように楽しめなくなったという女性も多いのではないでしょうか。
本記事では40代女性が無理なく性を楽しむための、“ゆるエロ”という考え方を提案します。
エロに対して頑張らずにいることで性的なことに対するプレッシャーやコンプレックスを手放し、自分の心と身体の感覚に正直でいられる、自然なエロスを感じる方法を解説します。
さらにはベッドインだけにとどまらない、生活にとけ込む官能のヒントや、パートナーとの関係性を深めるやさしいステップも紹介しますので、”ゆるエロ”に興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
頑張らないベッドインが心地よい理由

20代〜30代の若い頃は男性とベッドインする時に、相手を気持ちよくさせようと頑張っていたな、と思い返すことはありませんか?
40代女性は子どもの頃から性に対して積極的になることは恥ずかしい、はしたないことであると教育されていた世代です。
そのため性行為の際には自分の快感を追い求めるより、相手を気持ち良くさせるために自分の身体を差し出しているという感覚があったという女性も少なくありません。
相手を興奮させるための演技や奉仕するような行為をして、終わってみれば気持ち良かったというより「疲れた」という感覚しか残らないことも。
しかし身体的・精神的にも成熟した40代になって、あえて性行為の際に「頑張らない」方法をとることで、それが心地よく感じることがあります。
なぜかというと、相手に尽くすだけの性行為ではなく、肩の力を抜き、頑張らずにゆったりと性行為に臨むことで精神的・身体的な余裕が生まれるからです。
その余裕こそが、まさしくゆるエロです。
ゆるエロは今まで自分でも気づかなかった快感や性的満足、心地の良さに繋がる大事なポイントとなるでしょう。
気持ちいいってどういうこと?自分の感覚を取り戻すための方法

性に対するプレッシャーから「気持ちいい」とはどんな感じだったかわからなくなってしまったという女性もいるでしょう。
ここからは「気持ちいい」という感覚を取り戻すための方法をご紹介します。
パートナーとの関係を優しく深める“余白”のつくり方
パートナーとの関係を深めるにはまずベッドイン、と思う人もいるでしょう。
確かにベッドインで肉体的な関係性は深まりますが、ベッドインだけで精神的な関係性が深まるとは限りません。
パートナーとの関係性を肉体的・精神的に深めるためには、”余白”が必要です。
例えばパートナーと会う時に毎回性行為に及ぶのではなく、ゆったりとリラックスして過ごす機会を設ける、性に対する悩みや疑問をオープンに話し合う時間を作るなどがおすすめです。
あえて体に触れることなく、定期的に自分の思っていることを相手に開示することで、精神的な関係性が深まって二人の絆がより強まるでしょう。
性=プレッシャーになっていた人へ:罪悪感の手放し方
40代女性の中には、性=プレッシャーであると感じる人も少なくありません。
性に積極的な女性ははしたない、という古い価値観に縛られており、性行為の際に自分の好きなように振る舞うことに罪悪感を覚えてしまうケースもあります。
しかし時代は変わり、現代では少しずつではありますが性の多様化が認められるようになりました。
古い価値観から解放され、女性も性に前向きになることは何も悪いことではないと考えることが、罪悪感を手放すための第一歩になるでしょう。
現代はベッドの中でも、ありのままの自分でいられる時代です。
相手を気持ち良くさせるだけの性行為から、自分も楽しめる性行為へとシフトチェンジしましょう。
ベッド以外にもある、大人の官能スイッチとは?
ベッドで裸といったあからさまにエロいシチュエーションより、日常生活を営む姿にエロさを感じる人も少なくありません。
若い頃はとにかくわかりやすいエロさに刺激されていた官能スイッチが、大人になるにつれてベッドの中だけには留まらなくなっているのです。
例えば2人で向かい合って食事をしているとき、唇の動きを性的だと感じたり、就寝前のリラックスした姿や無防備な寝顔にムラムラしたりすることもあるでしょう。
それは相手の日常生活を垣間見られるのは自分だけといった特別感や、長い間一緒にいて深まった絆に裏打ちされた官能スイッチであると考えられます。
セクシーな服を着て肌を見せて、といったような張り切りすぎのエロさよりも、ゆったりと日常生活を楽しんでいる中でも十分に相手の官能スイッチを刺激できるのが大人の”ゆるエロ”であるといえるでしょう。
“ゆるエロ”を楽しむためのセルフケアとマインドセット
40代女性が”ゆるエロ”を楽しむためには、まずは自分のためのエロスを肯定するセルフケアとマインドセットが必要です。
まずセルフケアでおすすめしたいのが、セルフプレジャーです。
就寝前などのリラックスした時間にセルフプレジャーをして、どうすれば快感を得られるかを探ってみましょう。
最初はあまり快感を得られなくても、回数を重ねるごとに感じるポイントを見つけられるようになり、感度もアップします。
セルフプレジャーは相手のために頑張りすぎるエロではなく、自分による自分のためのエロであると考え、ひたすら自分を喜ばせることに集中すると良いでしょう。
続いて、ゆるエロを楽しむためのマインドセットです。
ゆるエロを楽しむには、エロ=はしたないという考え方は捨て、自由に性を楽しむ自分を肯定しましょう。
またゆるエロに「こうしなければエロではない」という考え方も不要です。
自分の思うままに、自分が心地良いと感じる快感を求め、何者にも縛られない自由なエロスを楽しむのが良いでしょう。
頑張りすぎることなく、自然体で、自由に性を謳歌することこそが、ゆるエロの在り方なのです。