「美人」はただ立っているだけで

3年前に日本テレビで『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』ってドラマが放送されていたんですけどね。主演は菅野美穂ちゃんで、菅野美穂ちゃんの娘が浜辺美波ちゃん。その母子の会話として印象的だったシーンがありまして。
娘「私が広瀬すずだったら、ただ立っているだけでいいのになぁー」
母「私だって井川遥だったらただ座っているよ」
菅野美穂だって浜辺美波だって充分に美人じゃないか……とツッコミたいところですが、そこはドラマ上の設定で、美人ではないごく普通の母子として描かれているってことなのでしょう。

さて、本題。広瀬すずだろうと井川遥だろうと、いわゆる「美人」はただ立っているだけ、ただ座っているだけでオッケーなのです。合コンの場を思い浮かべると納得できるはず! 面白いことを言って場を盛り上げるのは美人じゃない……もとい普通の女性がその役割を担います。そして美人は、それこそ文字通りただ座っているだけでも、その容貌で場が華やぐのです。

場を盛り上げるために面白いことを言わなくても、男性の目線を引くことができる……これぞ美人の定義であるならば! 美人に倣って、場を盛り上げるため敢えて面白いことを言うのはやめにしましょう。そして、ただ座っている……とまで言いませんが、なるべく口数は少なくしてみましょう。

自分を井川遥だと思って!

これはミカコちゃん自身にも覚えがあるのですが、大半の普通女性には「私は美人じゃないぶん、トークで男性を楽しまねば」って初期設定がカスタマイズされちゃっているんでしょうね。その考え方って、基本的には正しいと思うのですよ。受験勉強と一緒で、「数学と理科が苦手なぶん、国語と社会で補う」みたいな考え方と一緒ですから。

でも今回の論点は、美人風に見せることが第一優先事項! なので、「美人じゃないぶんをトークで補う」って考え方はいったん捨てましょう。そして、世の美人たちがそうしているように、トークに頼らずただ座っていましょう。自分を井川遥だと思って! 

Text/菊池美佳子