「俺のほうが強い」と言いたい

男性は「闘争」「競争」の本能が強い生き物です。そのため、「体調不良」という分野に関しても、「相手に負けたくない!」という闘争心が発揮され、結果として「俺も」という被せに繋がっているのでしょう。

「体調の悪さで闘う」「体調不良を競う」ってヘンだろうが……と、我々女性の感覚では首を傾げてしまいますよね。仮に体調の悪さで勝負したり、体調不良を競ったりするとしても! 健康体であるほうが勝者だと思うのですが……。

その点に関しては、「実は体調不良を抱えているが、あえて口に出さなかっただけだ!」「なんならキミの体調不良よりも俺のほうがヘビーなはず!」「なのにあえて口に出さなかった俺って強いだろ!」「俺のほうが強い=闘争・競争に勝ったぜ!」って思考回路なのでしょう。

2軒目を断ったらこうなりそう

こういう思考回路の男性は、2軒目を断る際のシチュエーションでも十中八九、以下のように被せてきます。

男「もう1軒行こうぜ」
女「明日早いから今日は帰る」
男「何時起き?」
女「6時起きなのよ」
男「俺は5時!」

「5時起き」という、キミよりも早起きせねばならない俺が2軒目行こうと行っているのだから、6時起き程度で断るなんてさせないぞ……ってやつですよ。ったく、仮にお前が5時起きでも平気だとしたって、こっちは6時起きでも辛いんだよ! 

話を戻しましょう。体調不良において闘おう・競おうとしている相手に対し、こっちも同じ土俵に上がってしまっては、大乱闘になりかねません。なので、諸々ツッコミたい気持ちはぐっと堪え! 「じゃあ今度、一緒に人間ドック行こうか」と提案するのがオトナな対応ってことになるでしょう。最近では一流ホテルの宿泊付き人間ドックが流行っていますから、プチ旅行気分でカップル利用するのもアリってことで! 

Text/菊池美佳子