大好きだけど毎日食べたいかというと

叙々苑……言わずと知れた高級焼き肉チェーン店です。叙々苑が大好きという人は男女問わず多いでしょう。しかし、大好きでも叙々苑の焼き肉を頻繁に食べたいとは思わないはず。それと同じなのでしょう、月イチしか会えない男性の恋愛感覚は。

カノジョのことは大好き……その気持ちは叙々苑の焼き肉に対する思いと同様に、決して嘘ではないのでしょう。しかし、しょっちゅう食べたいかと問われたら、それは違うってことかと。叙々苑の焼き肉は、月イチくらいの頻度でたまーに食べるくらいが美味しく味わえるしちょうどいいのです。同様に、カノジョともたまーに会うくらいがちょうどいいのでしょう。

叙々苑の焼き肉と真逆の存在なものと言ったら「白いご飯とお味噌汁」です。ご飯と味噌汁は毎日食べるのが当たり前って感覚の日本人が大多数でしょう。月イチしか会えない男性にとっての「ご飯と味噌汁」は、毎日のルーティン化された「生活リズム」に該当すると、ミカコちゃんは考えます。

朝は6時に起きてシャワーを浴び出社して、終業後はジムに立ち寄って筋トレし、帰宅後は攻略中のゲームを進める……が、カレの生活リズムだとしましょう。そのリズムを、「カノジョと会う」というイレギュラーが入ると、調子が狂うのです。ルーティンが身体に染みつき過ぎているのか、「カノジョに会うと、ジムに行けない」「ゲームが進められない」「翌朝起きるのも遅くなる」などのイレギュラーに耐えられないのでしょう。

彼にとって「当たり前の日常」になるには

逆から言うと、「生活リズムが確立し過ぎてイレギュラーに弱い俺が、月イチはちゃんとカノジョのためにイレギュラーを受け入れている」「俺ってイイ彼氏じゃん!」くらいに自負しちゃっているのかもしれませんね。

こういうタイプは、カレにとっての「ご飯と味噌汁」になるのが1番です。つまり、彼にとっての「当たり前の日常」という存在になれば済む話かと。そのためには同棲が手っ取り早いでしょう。一緒に暮らしちゃえば、月イチしか会えないどころか、365日顔を合わせることができるので、そもそもの悩みが解消されます。

もし彼氏が同棲に足踏みするようであれば、近所に引っ越すことをオススメします。繰り返しになりますが、彼氏にとって「ご飯と味噌汁」のような存在になる必要があるので。身近な存在になるには、身近に住むのが一番ってことで! 

Text/菊池美佳子