自撮り・パパ活・マッチングアプリ……新時代の性を探る「AM総研ver.2」がスタート/服部恵典

自撮り・パパ活・マッチングアプリ

AM総研 服部恵典 自撮り パパ活 マッチングアプリ

 大事件である。「AM総研」が、「AM総研ver.2」となって帰ってきた。

「AM総研」は、恋愛、性、結婚、浮気、ライフスタイルなど多岐にわたるテーマの、女性読者限定アンケート調査。
『an・an』(マガジンハウス)をはじめとする女性誌でも、女性の性に関するアンケートが行われることはあるが、そのサンプル数はせいぜい数百程度だったりする。しかし、2016年8月にリリースされた「AM総研」の回答者は、その数1,844人。かなりの大規模だ。

 前回調査では、「彼氏・旦那以外で気になる人がいる人は38.5%」「2015年セフレがいた人は41.1%」「セックス中に他の男のことを考えていたのは46%」「年収が高い人ほどモテ意識が高い」という驚くべき結果が得られている。

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「AM総研ver.2」は、そこからさらにパワーアップしている。
なかなか正面切って聞きづらい「自分の顔をどう評価していますか?」「素の自分の顔と、自撮りされた自分の顔は、どのくらい違いますか?」といった問いや、流行りの「ギャラ飲み」「パパ活」の経験があるか否か、使っているマッチングアプリの種類など、ギリギリを突く多彩な質問項目が増えた。2016年の自分の恋愛を振り返りながら答えるだけで、きっと楽しいだろう。

※ギャラ飲み……1万円から数万円程度のギャラが女性に支給されることがほぼ前提とされた合コン形式の飲み会。
※パパ活……身体の関係をほぼ持たずに、お小遣いをくれたり、ショッピングに連れて行ってくれたり、高級な食事をごちそうしてくれたりする年上男性と付き合いを持つこと。
回答はこちらから〈女性限定〉

第二のモア・リポート

 と、こんな紹介記事を書いてみても、「webのアンケートなんて信用ならないね」「AM読者しか答えないんだからサンプルが偏りすぎだよ」といった、ランダムサンプリング至上主義者の冷笑が想像できる。私も社会学徒の1人であるから、「然り、一理ある」とは答えねばなるまい。
だが、社会学徒の1人であるからこそ、「それでもAM総研には価値がある」と言っておく必要がある。

 現在も刊行され続けている女性誌『MORE』(集英社)は、1980年、女性読者に性に関するアンケート調査を行った。「オーガズムを得たことがありますか」「性交は好きですか」といった質問項目とその回答は、女性の性が今よりずっと抑圧されていた日本社会に、大きな驚きを与えるものであった。
回答の分析として1年間誌面連載され、約800ページの大著としてまとめられた『モア・リポート』は、日本でセクシュアリティについて研究する社会学者の間ではかなり有名だ。
読者アンケートであっても、いや、読者アンケートであるからこそ、社会へのその影響力は時に馬鹿にできないものがある。

 AMのライターの1人として、ここは思い切って「AM総研は第二のモア・リポートになるかもしれない」、と大言壮語を吐いてみよう。
『MORE』の調査から37年が経ち、ずいぶんと日本の性の景色は変わっている。2017年の今、女性の性はどう変わってきたのか。

 あなたの回答が、大事件を綴るための重要な1ピースとなる。
回答はこちらから〈女性限定〉

Text/服部恵典