もし相棒が苦手だったら…

苦手な人物と関わらねばならない場合、1番いいのは「2人きりにならず、第三者を巻き込むこと」だと思っております。しかし業務上、どうしたって2人きりで臨まなければならないシチュエーションだってあるはず。例えば刑事! 

ドラマでも小説でも刑事は2人1組で行動しているイメージですよね。代表的なのはなんといっても水谷豊さんの『相棒』でしょうか。水谷さん演じる杉下右京は亀山とも神戸ともカイト君とも冠城とも上手くやっていますが、これが苦手なタイプだったら大変です。

そういえば逆に、苦手な相棒と組まされるドラマもありましたね。パッと思いつくのは小泉孝太郎さんの『警視庁ゼロ係』でしょうか。浮世離れした主人公・冬彦に、松下由樹さん演じる寅三が振り回される設定です。あとは浅野忠信さんの『刑事ゆがみ』。テキトーでだらしない主人公・弓神に、神木隆之介さん演じる羽生が手を焼く設定です。それから上川隆也さんの『遺留捜査』も。マイペースな主人公・糸村に、栗山千明さん演じる神崎が疲労困憊する設定です。

「どーでもええわい」と思えてくる

テラサやFODに加入しているならば、これらのドラマを改めて視聴することで、苦手な同僚に対する接し方のヒントが何かしら見えてくることもあるでしょう。なお、『警視庁ゼロ係』の寅三の場合は、ときどき「警視殿、タメ口たたいてもよろしいでしょうか?」と文句を言うことで毒出ししています。『刑事ゆがみ』の羽生は、「童貞」とからかわれつつも、絶対に認めません。『遺留捜査』の神崎は、遺留品にこだわる糸村に「関係ないでしょ」と主張します。

どうやらどのキャラも、相手に遠慮しないのが、苦手な相手でも折り合いをつけうまくやる秘訣のようです。いや、遠慮しないって態度を続けることで、そもそもの苦手意識が軽減され、「どーでもええわい」と思えてくるのかもしれません。

Text/菊池美佳子