性転換する動物から、オトコが絶命しない方法を学ぶ

bali_1010

 『男性は絶滅の道をたどっている』
ヒト性染色体の研究者であるオーストラリア国立大学のジェニファー・グレイヴス教授が、2009年に発表している。それは3億年前には約1400個の遺伝子があった、オスになるために必要な“Y染色体”が、現在ではたったの50~80個に減少しているから。つまりオスになるための遺伝子が飛躍的に減少していて、オスが産まれなくなるということ。
個人的には、男女の比率は半々である必要はないと思っている。一夫多妻制になれば、男は強い遺伝子を持ったオスが、女性の1/3~1/4の数くらいいれば十分。だからあぶれるオスは絶滅してしまえばいい。
・・・と思っているのだけど、“あぶれオス”のために、彼らが絶滅しないために、野生動物の生き残るための進化の知恵をかりてみよう。
ガラガラヘビ平均22時間55分(約1日!?)と世界一交尾が長い動物、ヘビ。ヘビはオス・メスともに交尾器が左右一対あるため、メス1匹に対してオス2匹が交わってしまうという珍現象が起きることがあるそう。
※ヒト科のオスへ。片方でこそっと参戦させていただく作戦!でいかがでしょうか?
マンボウ3億個!と世界一多く卵を産む動物。マンボウは魚のくせして泳ぎが下手で、子どもはすぐ食べられちゃうが、卵が多すぎるからという理由で生き残っている。
※ヒト科のオスへ。精子を1回で1~4億出して、産まれるのは1人。3億生むためには・・・・億×億の掛け算だから・・・ものすごい数の精子を生み出したら生き残れるかも?
クモさまざまな種類のメスグモが、性交の後に自分よりも小さなオスグモを食べる。その理由として「単純に出産後飢えているメスグモの目の前に、ちょうど食事に最適なサイズのオスグモがいるからなのでは?」とも考えられているそう・・・。
※ヒト科のオスへ。セックス前には女性に食事をおごって、セックスの後は奉仕する・・・身も心も財産も食べられちゃえば?
サメオスのペニスをメスの体内に挿入して受精するため、魚偏に「交わる」と書く鮫。サメは産まれる前の子宮内で、胎児同士が共食いする。その理由として科学者は、通常2匹生まれてくるサメの赤ん坊が、母親から産み落とされた時点で他の捕食生物に狙われないぐらいに大きく育つための戦略なのだろうと考えられている。
ちなみに、オオワニザメは1匹のメスが複数のオスと交尾するため、胎内には複数の異父兄弟が存在するが、同じ父親を持った強い胎児が、力を合わせて他の小さな異父兄弟たちをエサとして育っているらしいことが、最近の研究で示唆されているそうです。
※ヒト科のオスへ。おたまじゃくしとして子宮まで泳いでくる時に勝負する、しかないんじゃない?
ハチ寄生蜂の一種であるキンウワバトビコバチは、芋虫などを針で刺して麻痺させて、メスの生まれてくる受精卵と、オスの生まれてくる未受精卵をそれぞれ1つずつ芋虫の体内に注入する。生きたままの芋虫の体の中で、約2000匹もの幼虫が生まれてくるが、このうち約50匹ほどのメスは生殖器がなく大きなあごを備えた状態で生まれてきて、できる限りオスの幼虫を食べまくる・・・。これは、生殖に必要なわずかなオスだけを残す知恵だと考えられているそうです。
※ヒト科のオスへ。なんかこんだけ続くと、生き残りはあきらめて、種のために自身が栄養源になるしか役立つ方法ないかも・・・?
クマノミ、甘エビ海の中では、一夫多妻の魚類が多くいます。強いオスはたくさんのメスを引き連れてても、弱いあぶれたオスは、メスには嫌われるし強いオスにいじめられるし・・・の踏んだりけったり。だから自分が小さく弱い間は、、オスでいるよりメスでいたほうが得だから、メスになる。そして自分が大きくなって強いオスになれそうだと優位性を確立してから、性転換してオスになればよいのです。ちなみに甘エビは、生まれた時はすべてオス。約4年後、メスに性転換する。
※ヒト科のオスへ。あぶれ男になったら、女に性転換する?もうオスでいるのは、あきらめよっか。
タコオスのタコの足の1本は男性器。
※ヒト科のオスへ。足を男性器にしてしまえば?
ちなみにタコの吸盤が大から小へ規則的に並んでいるのがメス、不揃いなのがオスだそう。食べるときに見てみよう。
あぶれ男子諸君、あなたが生き残る方法は見つかっただろうか?出来そうなのがなければ、もう絶滅に向かいながら、「生きさせてくれてありがとう」と謙虚に生きるしかないだろう。
さてせっかくだから、動物がもつ性の面白いトリビアを、その他ちょこっとご紹介します。
モグラは、人間以外で唯一処女膜を持つ。
ゾウは、1回の出産数は1頭、妊娠期間は約2年。(ながっ!)
ライオンは、ボスが替わると元のボスの子供を全て殺す。(ちなみにいびきをかくのは人間とライオンだけ。)
ハムスターは、生まれたての自分の子供を食べることがある。(乳が不足して、子供同士が殺し合いにならないように、だそう。)
ニワトリは、十分カルシウムを得られていないと卵の殻が薄くなってしまうので、自分の産んだ卵を食べる。(農家の人々はニワトリが卵を食べないように、ゴルフボールなどを偽の卵として配置することでこれを防ぐそう。)
乳牛は、子供を生まなければ乳が出ない。(つまり乳牛は子供を生んだら、またすぐに人工的に交配され妊娠する。生んだ牛はオスなら売られ、メスなら孕んで→生んで→孕んで→生んで、の繰り返しの人生が待っている。私たちの飲む牛乳は、そういうメス牛に支えられている。)
・「かまとと」は、江戸時代に遊郭で遊女が客に、「蒲鉾(カマ)魚(トト)からできてるの?」と知らないふりをしてわざとらしく聞いた事からきている。
が刺すのはメスだけ。蚊には47本歯がある。
・体長が1センチにも満たないベニクラゲは、年を取ると細胞が若返り、幼少期に戻る。つまり敵に食べられたりしない限りは死なない、不死の生き物。死んだような状態になってから復活するまでに丸2日ほど。この奇跡の48時間で彼らは完全によみがえり、新しい一生が始まるのです。

上記の多くは、『恋する雑学』というサイトより情報をいただきました。とても面白いサイトなので、ぜひご一読を!