おばばが説教垂れてますので、それ以上私の解釈は加えません。聞いた話をそのままで。
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今週ランチで、虎ノ門のあるビルの地下にある小料理屋へ。
店主のおばあちゃん(通称おばば)は、推定年齢80代。この場所で40年以上営業して、さまざまなお客さんの歴史を見てきている。結婚前の北米二課時代の妃殿下もお客さんだったそうだ。
そうこうするうちに、結婚ものの話題になる。
「昔ね、近くの財閥系メーカーに勤めている女性二人がよく来てたのよ」
「で、やっぱり近くの霞が関のお役人さんで若い20代の人もいた。慶応卒で、純朴で、素直で、ちょっと口下手で、虫も付いてないような男性」
「女性二人に、『誰か紹介して』と言われるから、『これは!』と思って、その男性を紹介したの。絶対に浮気もしない良い旦那になると思ったから、自信を持って勧めたのよね」
「でも、しばらくして聞いてみると、お付き合いしてないって言うの。なぜ?って聞いたら、『つまんない』ってね。」
そして、時は流れる。
「その女性は、地元が船橋だったから、30歳くらいで地元に帰って商工会議所かなんかに勤めるようになったの。で、そのうちこのお店に一度遊びに来て、『ねえ、おばちゃん(当時)、今度は何でも言うこと聞くから、誰か紹介して』だって。『あんた、もう遅いわよ、何で今さらそんなこと言うの?』って聞いてみたの」
「地元に戻ったら、お見合いの話は山ほど来る。たくさん会ってみた。でも、『オトコの種類が、こんなにあるとは思わなかった』って。『話題から何から、まったく違う。おばちゃんのお店で会っていた人たちは、「当たり前」だと思ってたけども、実はぜんぜん「当たり前」ではなかったの』って言うのよ」
「いまその子はきっと50歳くらいになってるはずだけど、音信はなくなっちゃったね」
(おばば、話してるうちにヒートアップ)
「私は、言ってやるのよ。年取っても、男性から声がかかって不自由しないような女性は、もし今が20代なら、ちょっと可愛いくらいじゃダメダメ。誰もが振り返るようなレベルじゃないと無理よ。自分の母親の顔を見てごらんなさい。30年後に自分がいったいどうなるのかくらい見りゃわかるでしょ」
(おばば、止まらない)
「バカになれる女性って言うのは大事。でもね、今の子は、根っからアホ(バカ、アホの定義は関西版ではなく東京版です、念のため)で何も考えてないのよね。昔の女性は、おっとりしてるけど、でもしっかり考えてたよね」
・・・・こんなかんじでした。
この40年の定点観測を経た証言に、何を付け加える必要がありましょうか。
おばばは、その霞が関官僚男性のエピソードやその後の顛末も話してくれました。これはまた日を改めて。
ではまた。
Last updated 2012年04月14日 16時33分45秒