女優兼作家の前川麻子さんの、4度の離婚経験を元にした様々な恋愛に関するお話は本当に聞いて損はありません! 恋愛で困りがちなあなたにぜひおすすめです。
2度の自己破産と4度の離婚
恋をするたびお金と愛のリスクがよぎる
2度の自己破産と4度の離婚をしている私にとって「愛」と「お金」は、45年間生きてきて未だ苦手意識を克服できずにいる二大テーマなのですが、だからといってこれらに触れずに生きていくのは至難の業で、結局は酷い目に遭ったり遭わせたりを繰り返して苦手意識をこじらせるばかり。
こんだけやらかし続けてきてるんだから、いい加減それなりの対処法を身につけてもいいはずなのになあと、考えるたび自己嫌悪に陥る二大重圧でもあるわけです。
恋をするたびに「愛」と「お金」のリスクが頭をよぎります。
恋した相手に貢ぐというような「愛」と「お金」の連動がないのはマシなのかもしれませんが、つまり私にとって「愛」と「お金」はそれぞれ別個の重要な問題として、常に恋の障壁になり得ました。
お金のない若い男の子との恋愛は苦しい。
デート代自分持ちでもしわ寄せがこないくらいに稼いでいればちっとも構わないのだけど、自分にそれだけの経済力がないときには、正直なところ居酒屋での飲み代だってしんどい。
デート代くらいなら1人で過ごす時間で使うお金をやり繰りすればなんとかなるとしても、奢ったという感覚が、どこかで見返りを望んでしまうところがあって、結局のところそれが満たされずに苦しくなるわけです。
お金持ちのおじさんとの恋愛も然り。
夢中になるほどの恋心に至らなくても、デート代一切向こう持ちで豪勢な食事や贈り物、旅行にも連れて行ってくれるとなれば、それに見合うだけの何かをお返ししなければと思ってしまう。
「そんなのいいんだよ。おじさんはこうやって君が喜んでくれるだけで充分に満足なんだから」
なんて言ってくれたって、どうしても心の奥底では負債を背負っていく。
ならば、割り勘。
自分の分は自分でというのが一番健全なわけですが、これまた常にバランスを計らなくてはならないようなところがあってどうにもしっくりやれず、趣味・嗜好が似ている→お金の使い方が似ているという相手であれば止める人なくお互いが好き勝手際限なく浪費するし、そうでなければ自分のお金を使うときでもなんだか後ろ暗いような気持ちになって「どうしても必要だから」と無駄な言い訳をしたり。
嫌ですねえ。
こうやってざっくりなことを書き並べるだけでも、どよんと嫌な気持ちになります。
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