“共感”と“親近感”で恋の根拠を与えよう
「出会う」だけならサルでもできる!
「そりゃいい人がいれば付き合いたいけどさ、なかなか出会いがなくて……」
おそらく今、日本中のどこかで27秒に1回くらいそうボヤいている女性がいると思います。
日本の交通事故の発生頻度が33秒に1回、「好きになった人がタイプかな」とどうでもいい情報をもったいぶって言う人が46秒に1回の割合でいることを考えると、「出会いがない」は、今の日本ではかなりありふれた悩みであると言えるでしょう。
確かに、毎日が家と職場の往復では、そう嘆きたくなる気持ちもわかります。
しかし、打ち合わせと取材の日を除けばローソンの店員に「あ、持ってません」と言う以外に一言も人と話さず、家に引きこもって原稿を書いている私のようなライターふぜいが、あえてこう言ってみたいと思います。
「出会いがない」は、彼氏ができないことに対する思考停止の言い訳です!
本当に「出会いがない」というのは、戦後28年間、日本が戦争に負けたことを知らずにグアムで暮らしていた横井庄一さんのような人のことを言うのであって、あなたがまだ発見されていない残留日本兵でない限り、「出会いがない」というのは「出会う場所に行っていない」か、「出会いにときめく感度が鈍っている」だけです。
そして、この記事を読んでいる時点で、あなたがまだ発見されていない残留日本兵である可能性は、残念ながらきわめて低いでしょう。
まずは、自分が「出会いがない」を言い訳にしているという事実を、恥ずかしながら認めてください。
「出会い」だけなら、誰にでもあるんです。
道を歩いているだけでも毎日数十人、数百人の人とすれ違っているんですから。
その中には、あなたがいいなと思う人や、あなたのことを好きだと言ってくれる人がきっといます。
100人の中にいなければ1000人、1000人でだめなら10000人の目に触れる場所に行けばいいだけです。
ただし、そこから出会いを「いいな」というときめきに変え、ときめきを「好きだな」という恋愛に変えていくのが難しいのです。
出会いが欲しいからといって、色気を振りまいて表通りを練り歩けばいいわけではありません。
それではただのサンバカーニバルです。
扇情的なまなざしでナンパ師やスカウトマン、酔っ払いに声をかけられることはあっても、恋愛にはゆめゆめ結びつきません。
そしてなにより、男性の「このコ、いいな」には、
「A)付き合いてーな」
「B)やりてーな」
の2パターンがあることを忘れてはいけません。
そして当の男性自身、出会った瞬間はこのA)とB)を混同している場合が少なくないのです。
大切なのは、その出会いがA)の出会いだと思わせるような「出会い方」をすることです。