未来のイメージをさりげなく聞くことで結婚につなげる

―結婚のタイミングって、ありますか?

羽林:結婚のプロポーズって女の子ってこだわる人多いじゃないですか。
男性からプロポーズされたいって思っている人も多いと思うんだけど、男性からプロポーズしない理由や場合もあるんだよね。

 一つは結婚を必要としないぐらい今幸せな場合、もう一つは、今は責任を負いたくない場合、あとは、いつ別れてもいいって思っている場合もある。
結婚のタイミングは、片方が結婚したいときではなくて、両方が「結婚したい」というときじゃないと幸せになりにくいと思うんです。そのためには、二人の中で未来の話ができないとダメ。

 例えば、「もし二人が一緒に暮らすとしてさ」でもいいし、「こんな部屋がいいよね」とか、「こんな家族を作りたいよね」とか、冗談っぽくでもいいから言えてないと難しいかな。
さっき言った一緒に協力して幸せを作っていける人っていうことに繋がっているんだけど、二人が同じ目標を持てるかっていうことがすごく大切だから。
「私は結婚したいけど、あの人をどうしたら結婚させられますか」と言う人がいるけど、させたらまずいんじゃないって思う。
だって、その人に「無理矢理結婚させられた」とか思われたら困るよね。
だから結婚するためには、プロポーズじゃなくて、二人の意思が必要なの。

―なかなか未来の話って結婚を催促しているみたいで言いづらいですよね(笑)。

羽林:それは改めて言うからだよ(笑)。
改めて言うと、「なんで今その話を」って相手も考えるけど。

 例えば、デートのときとか、インテリアを見て「例えば寝室だったらこれがいい」とか、自然な会話の中の一つにいれてみる。
そういう「もしも」の話が楽しいよねってなれば、これがあながち「もしも」だけではなくなってくる。
だから、「私たちそろそろ将来について改めて話しあうべきじゃない」って言うのは絶対駄目で。
テレビでもいいし、デート中でもいいし、彼と一緒に見たものだったら違和感を感じにくいのでそこに入れていく。

―「俺、絶対一生結婚しないから」とか言われちゃうことがあるんですけど、そういうときも同じように話を聞いて譲れるところは譲り合う感じでしょうか。

羽林:まずは「なんで結婚したくないの」っていうのを普通に聞く。
責めるみたいに聞いちゃうと、向こうが本音を言いづらいから、例え平気じゃなくても、平気っぽく聞くと、彼なりの理由が出てくるので、それを聞いてから自分で考える。

 例えば、最近よく聞くのが、「養えない」っていう理由。
そう言われたら、「私は働く気満々なんだけど」って言えば済むかもしれないし。
結婚したくない理由をまず聞いてみないと分からない。
自分が駄目だから「結婚する気がない」と言われたんじゃないかって思いがちだけど、そうじゃなくて、彼が自分で結婚できない理由を持っているかもしれないから。
全部自分のせいみたいに思わなくてもいいんじゃないって。

―さっそく今日から実践してみます! ありがとうございました。

Text/AM編集部

羽林由鶴
1988年に日本大学芸術学部放送学科を卒業、教育研究所で出版部門編集者として勤務後、2005年から心理カウンセラーとして活動。
著書:『癒し系の女性になるヒント』、『なぜか恋愛だけうまくいかないあなたへ』、『本物の恋は“見た目”が1割―あなたのままで「大好きな彼」から愛される方法』など。

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