「クリトリスを剥くって何?」
自分の股間の形状や色がまわりの女性と比べて変じゃないのか気にしている人はとても多いですよね。今となっては《ふつう》がないと知っているので悩むことはありませんが、昔は私も気にしていて、仲の良い男友達とセックスした時には意見を求めていました。「色はふつう?」「クリトリス小さすぎない?」みなさんも一度は気にしたことありますよね。先日はSNS経由でこんな質問が届きました。
『クリトリスを剥く』という表現がありますが、剥くとはどういうことですか?自分のクリトリスを見ても、剥けているのかそうでないのかわかりません。ネットで探しても載っていません。教えてください。
いつも「クリトリスは剥いてから洗おう」「クリトリスにローターを当てる時にはいきなり皮を剥いて直当てしない」と、皮の存在を当たり前のように書いているので、それを疑問に思う人がいるとは気付きませんでした。確かに「皮が見当たらないけど大丈夫かな」と思っている人もいるはずですし、そういえば私にも分かりやすく剥ける皮はありませんでした(笑)。良い指摘をありがとうございます!そこで今回は、クリトリスと皮の話をしようと思うんですけど、まずはクリトリスについて改めておはなしします。
クリトリス本体は見えない部分にある
クリトリスはあの突起部分だけを指すと思われがちですが、実はあれはクリトリスのほんの先っちょでしかありません。大部分は体の中に隠れていて、外側からは見えていないんです。見えない部分にあるクリトリス本体は、二股に分かれ陰核脚と呼ばれており、その内側には前庭球というスポンジ状の組織があります。
このイラストの上の方にある陰核亀頭の先っちょが普段私たちが見ているクリトリスです。そしてその陰核亀頭を覆っているのが陰核包皮、つまりクリトリスの皮です。(見えにくくなるのでイラストには皮を書き足していません)
私は女性のオナニーを研究するのが趣味なので、性的興奮状態の女性の股間を大量に見てきました(その方法はあえてここでは言いませんが)。すると、クリトリスの大きさと皮は、みんなそれぞれ違っていることに気付きます。
クリトリスらしき突起も、それを覆う包皮もほとんど見当たらない人もいれば、人差し指の指先のように太くて長い突起と、それをほとんど多い隠すぶ厚い包皮を持つ人もいます。また、突起の部分が常に露出していて、皮に覆われていない人もいます。
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