なぜ男性は記念日を気にしないの?
では本題。なぜ男性は記念日に無頓着なのでしょうか? 理由は至極カンタンで、「一体ナニがめでたいのだろうか?」と、純粋なクエスチョンマークを抱いているのでしょう。クリスマスはキリストが生まれた日ですが、会ったこともないキリストの生まれた日を祝う意味が見出せないのです。
バレンタインはもっとクエスチョンマークでしょうね。婚姻を禁止されていた兵隊のため、内緒で結婚式を行なってあげた聖人バレンタインが起源……という由来よりも、菓子業界の販促イメージが強いので。菓子業界の売り上げに荷担する意味が見出せないのです。勤務先がモロゾフやメリーチョコレートなら話は別ですけど。
では誕生日はどうでしょう? 「自分や、愛する恋人の誕生日ならめでたいであろう!」と思いきや、とんでもない。誕生日は、たまたまその日に生まれただけであり、その日に何か偉業を成し遂げたわけでもなし、めでたさが見出せないのです。
ふんどしの日>バレンタインの理由
クリスマスにもバレンタインにも、そして誕生日にすら意味を見出せない根底には、理由は至極カンタンで、「祝うには明確な理由を必要」という、男性特有のロジカル思考が影響しているのでしょう。逆に、昇進・昇給したり、趣味のトライアスロン大会で入賞したり、TOEICで850点以上とれたら、そりゃもう盛大に祝いますよ。祝うための明確な理由が存在するので。回らない寿司食べたり、ロレックス買ったり、クルマ買い替えたりするでしょう。
祝うための明確な理由が見出せない記念日には無頓着な男性たちですから、バレンタインにも無頓着、そのバレンタインから派生した逆チョコにも無頓着! それよかベストフンドシストが発表される「ふんどしの日」のほうが、よっぽどチンピクします。
日本ふんどし協会が、ふんどしを愛用してほしい人物を選出しているらしいんですけどね。2012年には、壇蜜サマが受賞したことで話題になりましたっけ。2月14日は男性にとって、「今年のベストフンドシストは誰だろう」とエロスな妄想を繰り広げる日なので、逆チョコどころではないのです。
Text/菊池美佳子
記事初出:2020.02.10
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