性交したい相手かどうかが肝心

 筆者宅とは真逆の方向に住んでいるにも関わらず、しれっと同じ電車へ乗ってきたミスターカマキリ!しかし筆者には、ミスターカマキリと性交する気なんぞこれっぽっちもございません。
筆者は電車内で「カマキリさんのお家はあっちでしょ!」と繰り返し説得しました。にもかかわらず、「うん、でもまぁ……」と曖昧な返事のミスターカマキリ。

頭おかしいんじゃねえか?

 飲み会さいちゅうに筆者が思わせぶりな態度をとったというなら、ミスターカマキリを勘違いさせても仕方ないです。しかし、飲み会でも筆者はあくまでもビジネススタンス! にも関わらず、「性交できるに違いない!」と思えるなんて、おめでたいカマキリです。

 やがて電車は筆者の降りる駅へと到着しました。「じゃ、お疲れさまです」と毅然とした態度で去ろうとする筆者。案の定一緒に降りるミスターカマキリ。終電だったため、ここで突き放すのは酷かなと一瞬迷いましたが、だからといってカマキリと性交するなんて真っ平御免です。
筆者は、カマキリを無理やり電車に押し込めました。そしてタイミング良く閉まるドアー。自宅とは逆方向の終電に乗ったミスターカマキリがどうなったかなんて、筆者の知ったこっちゃないです。

 カマキリの話はさておき、習い事男性に話を戻しましょう。
当たり前のように筆者の降りる駅で降り、当たり前のように筆者の自宅までやってきて、当たり前のように性交しました。「どういうつもりなの?」とか「泊まっていってもいいけど」などの会話は一切ナシです。それが彼には都合が良かったのでしょう。
なぜなら彼には、同棲中のカノジョがおりましたので。面倒くさい駆け引きが生じるくらいなら、家に帰ってカノジョと性交するでしょう。