恐怖!アニマルパニック
1「オオカマキリ一斉羽化大作戦」
(恐怖レベル1 実現可能度95% 犯罪度1)
カマキリの卵はある日、一斉に何百匹という幼虫が羽化する。数個の卵を集めるだけで、敵の家はカマキリの幼虫だらけになってしまう。
<効果>
カマキリ自体に毒性があったり、人体に悪影響を及ぼしたりはしないが、ある日突然、何百匹のカマキリが大発生すれば、昆虫の苦手な人には精神的に大きなダメージを与えることができるだろう。
<方法>
十二月初旬の草むら。最近では少し山間に入らなければならないが、比較的容易にカマキリの卵は手に入るだろう。
2「シーボルトミミズ出前一丁大作戦」
(恐怖レベル2 実現可能度60% 犯罪度2)
シーボルトミミズは、九州地方に生息する大型のミミズで、体色は青と、見慣れぬ人には不気味な存在だ。加えて、体を触れば、体表面全体から黄色の汁を吹き出すという生態を持っている。
<効果>
ラーメンなどの麺類を食べる時に、どんぶりの中のラーメンとミミズを入れ替える。大量のシーボルトミミズは、ラーメンのように見えなくはないが、巨大なミミズがからみあい、うごめき、そして体から大量の汁を噴出するさまを見れば、敵は二度と麺類を口にすることができないだろう。
<方法>
シーボルトミミズは九州地方に分布するため、どうしてもそこまで行かなければならない。また川辺などに生息するので、より手間がかかるはずだ。
3「猿の惑星大作戦」
(恐怖レベル5 実現可能度2% 犯罪度5)
敵が仕事から帰った時、家族が全てサル(チンパンジー)に変わっていたら…! 敵は、自らの存在に疑問を持ち、苦悩するだろう。
<効果>
敵の家族を拉致し、サル(チンパンジー)にその家族と同じ服装をさせる。敵は、自分もサルだったのかと悩み始めるはずだ。
<方法>
野生のチンパンジーではなく、人前でショーをするなど、人間慣れしたものの方が望ましい。より家族になりきれるはずだ。
しかも、その紙には「タンスからうみうし大作戦」と一回書いてから消した跡があって、私は涙を流して笑った。
こんなに面白くて泣いたのは初めてだと思い、失恋の傷が浄化されるような気がした。