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レディー・ガガ11歳、紫式部35歳、向田邦子51歳、マドンナ26歳、マザー・テレサ18歳、清少納言28歳、オードリー・ヘップバーン22歳‥‥‥。これは、彼女たちに転機が訪れたときの年齢だそうです。
本書は独身女性の生き方を説いた『負け犬の遠吠え』で知られるコラムニストの酒井順子さんによる女性のための生き方指南書。世界的に知られる偉大な女性たち27人の転機をテーマに成功までの道を解き明かしています。
1929年11月28日生まれ。脚本家、エッセイストなどとして活躍した向田邦子。彼女は1981年の51歳のときに台湾旅行中の飛行機事故で亡くなりました。現在、もしいきていれば80代です。小説家というイメージが強い彼女ですが、実は始めて小説を書いたのが49歳のとき。直木賞を取ったのはその翌年で事故の前年でした。そしてその作品はいまだに読み続けられています。酒井さんは向田邦子について「1点だけが優れていただけではない」と分析。美人で性格も魅力的であったことが関連書からは読みとれるそうです。人気の絶頂に、若くして亡くなった小説家、向田邦子の転機の年齢を酒井さんは、51歳と設定しています。
20歳なのに、30歳なのに、もう40歳なのに……。理由もなく、いつでも私たちの人生を焦らせる年齢。「○歳だから、○○しなけれなばいけない」なんてないのかもしれない。生きたいように生きればいい、心に余裕と深みを与えてくれる1冊です。
書名:『この年齢だった!』
著者:酒井順子
発行:集英社
価格:¥1,470(税込)
Text/Yuuko Ujiie