2011年は東日本が大きな震災に見舞われ、日本全体が人とのつながりや助け合いといった“絆”を意識した一年でした。
あなたの周りにも、思い切って恋人との結婚を決めた人がいませんか?
その一方で、「本当にこの人でいいのかな……」と思い直し、長年付き合っていた彼氏と別れを決意した、という話もよく聞きます。
平穏な日常は永遠には続かず、いつか終わりがやってくる。
そんなことを思い知らされて、私たちの未来に対する考え方にも変化が起きたのではないでしょうか。
そんなものごとのさまざまな“終わり”について検証してみよう、という珍しい企画展『世界の終わりのものがたり~もはや逃れられない73の問い』が、3月10日(土)から東京・お台場の日本科学未来館で開催されます。
会場に一歩足を踏み入れると、来場者には「『生きている』ってなんでしょう?」をはじめ、「どんな病気になるか、あらかじめわかるとしたら知りたいですか?」「50年前の生活にもどることはできますか?」といった、さまざまな問いが投げかけられます。
それに対して、自然災害や病気・事故の予測、寿命や若返りの問題、環境保護と文明の進化の限界など、科学やほかのさまざまな学問の視点から、回答の手がかりが提示されるわけです。
最後には、「あなたにとって世界の終わりとは、なにが終わることなのでしょうか?」という哲学的な問いが突きつけられ、それぞれの“未来”や“生きる意味”について考えさせるしくみになっています。
さらに本展では、関連企画として「ラブレタープロジェクト」を実施。
限りある人生の中で、大切な人とどんな場所でどんな時間を過ごしたいかをあらためて考え、便箋に“ラブレター”として書き込むことができるスペースなんです。
カップルで書いて交換すれば、愛が深まること間違いなし!
画像データに残して、他の来場者に見てもらうこともできます。
“終わり”を知ることで、逆に2人の“これから”を考えるきっかけになることでしょう。
日本科学未来館は、これまでにも『お化け屋敷で科学する!』や『ドラえもんの科学みらい展』など、科学への興味・関心をそそるユニークな企画で知られるおもしろい施設。
お台場デートの際には、ぜひ立ち寄ってみて!
名称:『世界の終わりのものがたり~もはや逃れられない73の問い』
日時:2012年3月10日(土)~6月11日(月)
10:00-17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:毎週火曜日(ただし、3月20日、27日、4月3日は開館)
会場:日本科学未来館 1階企画展示ゾーン(東京・お台場)
料金:大人1,000円 18歳以下300円 ※常設展示入場可
電話:03-3570-9151(日本科学未来館)
URL:https://www.miraikan.jp/sekainoowari/
Text/Fukusuke Fukuda