女の実態と本性を描いた衝撃作! 第3回ブス会*『女のみち2012』

 華やかに歌い踊るミュージカルや、有名タレントの出演する大劇場でのプロデュース公演に比べ、体育会系で少し男臭いイメージのある小劇場演劇。
そんな中で、脚本・演出も女性、出演者もほとんど女性、しかもテーマは毎回「女の生きざま」を描くといういっぷう変わった演劇ユニットがあります。その名も「ブス会*」。

ブス会 2011 CBS FILMS INC

 この強烈な名前の劇団を率いるのは、主宰にして脚本・演出も務めるペヤンヌマキさん。
彼女の作風は、女性同士のコミュニケーションの裏に隠された、嫉妬や確執、自意識のぶつかり合いといった女の生態や実態をあぶり出していくというもの。思わず苦笑いしてしまうリアルすぎる描写と細部へのこだわりに、評判が評判を呼んでいる劇団なのです。
 そんな「ブス会*」の新作公演『女のみち2012』が、10月11日(木)~14日(日)に下北沢ザ・スズナリで上演されます。「すべての賞味期限切れ女に捧ぐ――」という過激なキャッチコピーがついたこの作品、物語の舞台はなんとAV撮影現場の控室です。

 7年ぶりに復帰することになったかつての人気AV女優。しかし、旬を過ぎた彼女にはもはやサブの熟女枠のひとりという地味な出番しかなく、メインは若手の元芸能人女優にすっかりお株を奪われています。そんな中で、表面上はお互いを褒め合ったり、くだらない世間話に興じている彼女たちですが、水面下ではさまざまな感情の駆け引きが繰り広げられるわけです。
 結婚の経験、子供の有無、仕事の状況など、立場の違いによって相手を値踏みしつつ、嫉妬や確執が渦巻くのが女社会というもの。
「AV女優」という設定こそ非現実的ですが、そこで交わされるやりとりからは、リアリティあふれる女のいやらしさがにじみ出ています。いえ、男の欲望を一身に受け、“女の賞味期限”をより過酷につきつけられる「AV女優」という職業だからこそ、女性の悩みや焦りを一層切実に表現することに成功しているのです。

ブス会

 2006年に初演された『女のみち』の“その後”を描きながら、初めての人もまったく別の作品として楽しめるこの舞台。
普段は自分で気付くこができない、女の“ブスな部分”を客観的に見せつけられること間違いなし! でも、最後はなんだかんだで前向きに図太く生きていく女性たちの姿に、ちょっぴり勇気づけられることでしょう。
 男には決して見せたくない、女のあんな姿やこんな本性が描かれているので、女性同士でこっそり見に行くことをおすすめしますよ。
話題が話題を呼び、チケットは早くも売り切れ必至。13日(土)の昼公演はほぼ完売している(9月5日時点)ので、ぜひお早目の予約を!

タイトル:第3回ブス会*『女のみち2012』
脚本・演出:ぺヤンヌマキ
出演:安藤玉恵、内田慈、もたい陽子、高野ゆらこ(毛皮族)、松本まりか、/尾倉ケント、仗桐安
公演期間:2012年10月11日(木)~10月14日(日)
開演時間:10月 11日(木)19:30
12日(金)14:30/19:30
 13日(土)14:30/19:30
 14日(日)13:00/17:00
 ※受付開始は開演の45分前、開場は開演の30分前
一般発売:2012年8月18日(土)から発売中
チケット取扱い:ローソンチケット
    0570-084-003(音声自動応答Lコード:36665)
    0570-000-407(オペレーター応答 受付時間10:00-20:00)
    https://l-tike.com/(PC・携帯)
    イープラス
    https://eplus.jp/(PC・携帯)
料金(税込):一般シート(指定席)前売4200円/当日4500円
ブスシート(自由席・1~3列目限定)前売4200円/当日4500円 
※10歳未満の方の入場はご遠慮ください。
会場:ザ・スズナリ(東京都世田谷区北沢1-45-15)
問合わせ:080-4662-3575  info@busukai.com(ブス会*)
URL:https://www.busukai.com/