南米ペルーに存在する太古の空中都市といえば、マチュピチュ遺跡。
15世紀前半~16世紀前半に繁栄したアンデス文明最後の国家・インカ帝国の文化を今に伝える貴重な遺跡群です。
美しい織物や石造りの建築物に代表される、エキゾチックで神秘的なイメージは魅力満点。
一度は旅行に訪れたいと思っている方も多いのでは?
そんなマチュピチュ遺跡が発見されて今年で100年になるのを記念して、その全貌を解明する日本初の大規模な展覧会『インカ帝国展 – マチュピチュ「発見」100年』が開催されています。
本展では、鉄器も車輪も持たなかったアンデスの人々が、なぜ短期間で巨大な建築物を擁する高度な文明を築くことができたのか。
そして、それほど高度な文明がなぜスペイン人の侵略にあっけなく敗北してしまったのか、その歴史と謎を紐解いていきます。
独自に発達した文明を象徴する織物や食器・農具などの日用品、儀式に使われた人形、石造建築や金属加工に使われた道具類など、約160点に及ぶ考古遺物は、その多くが日本初公開。当時の人々の暮らしぶりをリアルに想像することができます。
また、インカに滅ぼされたチャチャポヤ人のミイラが、きわめていい保存状態で残されており、時を超えて太古の人々と交信している気分を味わえるでしょう。
さらに、もうひとつの見どころが、まるで現地にいるような気分でマチュピチュ遺跡を体感できる3Dスカイビューシアター。
険しい山々に囲まれた複雑な地形を3次元計測でデジタル化した実写映像と、バーチャル映像を組み合わせ、上空からの姿や、断崖絶壁を駆け上がるスリリングな眺めを、530インチの迫力の大画面で楽しむことができます。
本展を見れば、この目でマチュピチュ遺跡を見てみたくなること間違いなし!
彼と実際にペルー旅行に行く計画を立てて、盛り上がっちゃいましょう。
名称:インカ帝国展 – マチュピチュ「発見」100年
会期:2012年3月10日(土)~6月24日(日)
時間:9:00~17:00(金曜は~20:00) ※入館は閉館時刻の30分前まで
4月28日(土)~5月6日(日)は18:00まで
会場:国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)
休館日:毎週月曜日(ただし4月2日、4月30日は開館)
入場料:一般・大学生1,400円 小・中・高校生500円
金曜限定ペア得ナイト券2,000円 水曜限定レディース券1,000円
問合せ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL:https://www.tbs.co.jp/inkaten/
※今後の諸情勢により、上記の開館日、開館時間等について変更する場合がありますので、ホームページ等でご確認ください。
Text/Fukusuke Fukuda