愛されたい!恋がしたいだけだ、と気づいた!

中村:やっぱり結婚はされたいと思っていますか?

雨宮:そうですね…。最近は結婚に関する連載をしているので、毎週毎週したいのかどうかということを問い直しているんですが、「もう今すぐにでもしたい」という時もあります。
でも、本(『ずっと独身でいるつもり』)にも書いたのですが、結婚している方に聞くと、「結婚することだけを目標にしちゃだめだよ~」とも言われるんですよね。
「結婚してどういう状況になりたいのか、お互いのイメージが一致しないとその先が続かないよ」、とか。

中村:真面目ですね~。

雨宮:結婚するだけでもハードル高いのに、そんな目標とかわかんないし…!って。
してる人は良い結婚生活を送るためにどういうことに気をつけたらいいかというアドバイスをくれるのですが、こっちはどうしたら結婚できるのかでいっぱいいっぱいなんですよね。結婚生活なんてはるか遠くにあるもので。
だから、あまりのハードルの高さに「私あきらめた方がいいのかな…」と思うことはよくあります。
その辺、実際結婚されてみてどうでしたか?

中村:私は、「ビザを取らないと一緒にいられない」という究極の選択の中での結婚だったんですよね。でも、「男に期待しない」、って思ったらすぐできましたよ…。

雨宮:なんですかそれ!(笑) 男に期待しない…!

中村:要はもう日本にいたときは目の前に婚活とか結婚とか恋愛とか将来孤独とか迫りすぎていて、何がなんだか分かんなかったんですよ。
男と見たら全員『ドラゴンボール』のスカウターみたいなので、ビビビ!と条件をチェックしていましたし、そうすると男の人も逃げてくんですよね。
そんな自分が嫌になったときに、海外に旅行したときは楽しかったことを思い出して、日本を出ました。
そして、パリという街に出会って、「愛されたい。恋がしたいだけなんだ、私は!」と気づいたんです。
そうしたら、目の前がバーッと開けて、明るく自分らしくいられるようになりました。

でも、日本で自分らしくいることはいまだに難しいと思っています。私は当時自分探しばっかりしていて、結局日本じゃ見つけられなかったんですよ。
『女子をこじらせて』を読んだのですが、最後「自分探しの旅は終わった」って書かれていたじゃないですか。どうやって終わったのかがすごく知りたくて。

雨宮:「もう考えすぎて飽きた」という感じが近いですね。
掘り下げて考えれば見つかると思って一生懸命自己分析してたけど、たぶんこれって考えてももうわかんないんじゃないかな、って思って。
自分の中でもサイクルがあるんですが、これ以上ないやと思って、一回手放せるときがあったんです。

中村:なるほど。私にとって手放せた瞬間は、海外にいった時なのかもしれないです。
雨宮さんは日本人の男性だけっていうのに限界を感じたりはしませんか?

雨宮:限界自体は色んなところで感じているんですけど、海外に飛び込めるかというと悩みますね。言葉の壁でしょうか。

中村:言語に関しては、私は勢いで乗り越えてしまったんですよね。
英語を話すといっても、少しでも話せさえすれば日本の島国以外の何億っていう男の人としゃべれるわけじゃないですか。
それを少しだけ体験したときに、私は目からうろこがおちて。発明だと思いました。 (詳しくは『外国語ができれば世界中の男と話ができる!』

【つづく】
次回は、「結婚したら手放しで幸せになれるの?」をお送りします。

Text/AM編集部

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