幻想と化した非実在彼氏の盛大な葬式でふっきれ!
ジェーン: 昔の良かった思い出とか全部書きだしたり、写真みたり、思い出の曲とか、一緒に見た映画をDVDで借りてきて見たりして。全部思い出して、アホかっていうぐらい浸るわけですよ。
加奈子: うわー痛いですね。
ジェーン: もう悲劇のヒロインをやりまくるわけですよ。悲劇のオーバードーズですよ。週末とかに、ワンワン一人で泣くわけです。土日葬式合宿ですよ。
加奈子: 辛すぎますねその合宿。うわーケツメイシ聴こう!
今まではどっちかというと目を背けようとしてたんですけど。
ジェーン: もうこれでもか!というほどに思い出に浸って浸って、孤独を味わいつくす。そうすると、うわー!まだ私こんなに傷ついてたんだ!っていうのがわかるので。すごい傷ついてたんだ自分!っていうのを味わいつくすとあーもういいかなーってなる、女は。
加奈子: もらったかばんとかあるので持ってきてみます…
ジェーン: いいね!持て!肩掛けカバンだったら肩からかけろ!もらったもん全部身につけて。
加奈子: え!もうそんな自分想像しただけで恐ろしくて震える…。でも通過儀礼ですね。
ジェーン: そうですね。というのも…
平気な顔してる人がいちばん長く引きずるなーと思って。過去の自分も含めて。元彼がゾンビ状態。
加奈子: あぁぁ。思い当たる節が、ありすぎる、自分にも周りにも。
ジェーン: もうね、一青窈とか聴いて、「君と好きな人が100年続きますように」のところで、うわーーーーーーーーーーーーーーーって泣いて、それをやるとですね、意外とすっきりします。
加奈子: 別れたばっかりのころはダメでしたけど、今だったらちょっと違う気がしてきました。
ジェーン: モヤモヤしたときはスポーツ葬式タイム!2回目からはケツメイシ聞くだけで泣いてすっきりできますよ。
加奈子: ほんとスポーツのようですねw
ジェーン: そうすると「あれ、わたしバカみたいだな…」ってなってくるので、過去が切り離せる。
ゾンビであり亡霊である非実在の彼の壮大な葬式がちゃんと済むと、「私こういう人といるとこんなに落ち着くんだー」とかそういうのが出てくる。そのためには、自分が大事にしていることを自分自身が知らなくてはいけないので、時に長めの旅になることもあります。