頭の中にいる元カレはもう実現しない

加奈子: 基準値って壊せるものですか?

ジェーン: うーん、とても難しいとは思いますが、人間というのはすごいもので、どんどん忘れていくので徐々に風化していく。ただ美化もしていく。

加奈子: そう!きっと美化はしてます!

ジェーン: そうそう。もう、加奈子さんの頭の中にいる元彼は実在しない人になってる可能性あります。
何年も元カレのことを引きずっている人はたくさんいます。過去の、しかも一番よかったラブラブ期で比べてしまうんです。その時期は、もう絶対手に入らないわけじゃないですか。そこから二人はどんどん変わっているわけですし。

加奈子: そうですよね。図らずも見てしまったFacebookの写真も思ってたよりかっこよくなかったですし、私も変わっていると思います。

ジェーン: そうそうそう!あれ?こんなんだっけ…みたいなのありますよね。
もうねー、断言しますけど…たとえ戻ってきても、加奈子さんは元カレに満足しないと思いますよ。

加奈子: え!!あー、考えたこともなかったです。
なんか、ふられた時点でちょっと格上の人にしちゃってたかも。

自分のことを好きな元カレはもう存在しない!

ジェーン: ちょうど先日30前半の友人と同じような話をしたんです。
彼女は「学生時代に付き合ってた彼が一番だった」と、ずっと思ってたけど、ひっさしぶりに会ったら全然魅力的じゃなくて、「私もこの人もすごい変わっちゃったから、もし今この人とヨリを戻しても絶対うまくいかない」って確信したんですって。

加奈子: あー、そういうもんなんですね。

ジェーン: 人生長いですからこの先どうなるかわからないんですよ。
たとえば彼が今の奥さんと別れてバツイチになって、養育費をその子供に払い続けている状態だとしても付き合いたいと思いますか? 子供の親権は母親にあるとして。

加奈子: イヤですね。お金もイヤですけど、子供がいるのはキツいです。

ジェーン: そうですよね。でも、できちゃった婚だから子供はいるわけです、どうしたって。

加奈子: いますね。 きっとすくすく育ってますw でも、そのおかげでふっきるきっかけにはなりました。
もう絶対ありえないんだって。子供を妬む自分がなによりイヤで、子供は何も悪くないのに。
でも、確実に比べる基準にはなってます!なんなんでしょうか、頭ではだめだって分かってるんですけど…。

ジェーン: そう、頭では…頭と心の不一致問題!!! 分かっていても、心が追い付かないんですね。

加奈子: 今は実在しない存在をを越える人を探しているから、出会っても、初対面で「はい、ダメー」ってなっちゃうんです。 何様って感じですが… これはもう二次元に恋してるのと同じですね。

ジェーン: そうです。むしろ過去だから四次元や。
だって実在しないじゃん。加奈子さんのことをまた好きになる昔のままの元彼。

加奈子: はい。いません、そんな人!