恋愛マニュアルを読んでいるならば、あなたはもう恋愛失格だ。
だってよくよくまわりの男を思い出してほしい。
モテることがかっこいいと思っている30代以上男と、
オンリーラブがかっこいいと思っている20代の男。
出会いがないと嘆いている男がいる一方で、
医者や弁護士で次から次へと女を紹介される男。
男子校から、男子ばっかりの研究職や工場勤務になって、
周りに女子が少ない環境にいる男がいる一方で、
次から次へと愛人ができる既婚者。
収入面が不安で結婚に踏みとどまる20代男がいる一方で、
40代で恋人をたくさん作り結婚しない金持ち男。
恋愛マーケットにおいても、男においても二極化が進んでいる今、
もはやマニュアルなんてあてにならない。
こんなに男が二極化した原因は何だろう?
それは“ゆとり教育”だ。
男は“男らしさ”より、“自分らしさ”を追求するよう教育された。
個性と平等を尊重するゆとり教育は、いわゆる“男らしさ”を奪った。
かっこつけることは、かっこ悪くなった。
お金儲けよりも、世の中への貢献がかっこいいとされた。
自分らしく生きることが、かっこいいとされた。
そしてますます千差万別の男を生み出した。
だからマニュアルが通用しないことを恨むなら、
このゆとり教育を呪ってほしい。
ではいま頼れるものは何だろう?
それは残念ながらもう、“自分の経験”しかない。
何度も何度もぼろ雑巾のようになるまで、恋愛を繰り返すしかない。
とりあえず今、恋愛マニュアルとやらを読んでいる人は、
今すぐその本を閉じて、顔パックでもしよう。
足の角質でも取ろう。おへそのゴマでも取ろう。
今夜はゆっくりお湯につかり、ヘアトリートメントをしよう。
そもそもマニュアルで落ちる男なんて、たいした男じゃないんだから。
そしてLineやFBや携帯のアドレスの“ア”から、デートできそうな人に
片っ端からデートのお誘いメールをしてみよう。
デートができそうにない人は、幹事肌の人に紹介のお願いをしよう。
そうやっている方が、ずっとずっと恋愛には効果的だ。
そして好きな人とデートできたら、ストレートに気持ちを伝えよう。
好きだったら「好き」と伝えればいいし、
気になる程度ならば「気になる」と伝えればいい。
付き合いたいかは分からないけどまた会いたいならば、
「またご飯いこう」と伝えればいい。
(ちなみに余談だが、心理学では、「YOU」を主語にして話す言葉を
「I」を主語にして話すという手法がある。例えば、
「なんで連絡くれへんの?」⇒「あなたが連絡くれず私は寂しい」
「死んじゃダメ!」⇒「あなたが死ぬと私は悲しい」
なぜなら「なぜ?」と聞かれたとき、連絡をくれない理由や
死んではいけない理由はないからで、「I」を主語にして話すと
コミュニケーションが円滑にいくというもの。以上、長い余談でした)
そう、まだまだ間違ったマニュアルが横行している今、
逆に駆け引きなしのストレートが、一番斬新で相手の心に刺さる。
マニュアルは、傷つくのを恐れる弱い心が作らせた産物だ。
恋愛は傷なしにはいいものにならない。
だから恋愛の傷は勲章だ。
そして私は・・・傷だらけの傷物。
スーパーの店頭に並んだら、半額では済まないくらいの傷物だ。
だけど傷がたくさんある分、なぜか自信も同じくらいある。
それは成功する自信とか、相手を絶対落とす自信ではなく、
恋愛の素晴らしさを知っている自信。
そしてその蜜を相手にも味わわせてあげられる自信。
だから半額セールの傷物になっても、恋愛は止められないのよね。
あなたの恋愛マニュアルの作者は、あなた自身であるべき。
2013年あと3ヶ月、あなただけの恋愛マニュアルページを作りましょっ。