秋の夜長。夕焼けからあっという間に深くなる夜に、耳を澄ませば聞こえてくる鈴虫の切ない声。
ひとりノスタルジックにふけたい時は、AMがおすすめする本と一緒に、今まで目をつぶってきた彼のこと、
些細なことで反発してしまう家族との関係などを考えてみてはいかが?
大人になったエイコは優しい恋人、タカちゃんと結婚し少しずつ母との距離をとれるように。
しかし、妊娠したときにあった自分の姿は、あの母とそっくり。(記事本文より)
本書は、著者である田房永子さんによるコミックエッセイ。物心ついたころから嫌悪感を抱いていた母親の姿が、知らずに自分にインプットされているということも。
母親のみならず、身近な人に振り回されていると感じているあなた、ぜひご一読を。
「仕事と私、どっちが大事なの?」(~中略~)どちらかを選んでほしいのではなく、この台詞を吐いた私の気持ちを考えてほしいのです。 本書によると、正解は「寂しかったんだね。ごめん」だそうです。(記事本文より)
あまりに定番すぎるこの言葉。実際に口にしてしまう人も多いようですが、この言葉の裏にある複雑な気持ちを、漫画家の安彦麻理絵さんが毒々しい切り口で赤裸々に暴きます。
いまいちど「なんであんなことをしてしまったんだろう」という行為を振り返ってみては。
章ごとに主人公の年齢が若くなっていき、最後の主人公は女子高生。まるで、自分の青春時代を回想するかのように進んでいく物語です。(記事本文より)
R-18文学賞から連想される「色物」な印象とは異なり、周囲の変化や速度についていけず、大人の女性になるまでに誰もが抱く不安や根拠のない自信が描かれた本書。
地方出身の方に限らず、きっと青春時代~現在の自分と重なるはず。
「私のこと、好き?」「なんでもいいよ~!」「ずっと一緒にいようね」などなど、恋人に対して言ったことはありませんか?悪気なんてない、むしろ男性の気持ちを惹こうとして出てしまったこれらの言葉、実は恋が遠のく禁止ワードなのだそうです。(記事本文より)
相手を気遣っているように見えますが、実はあなたの価値観を押し付けてしまっていたり、あなた自身が傷つかないように予防線を張っていたり……なんてことも。
本書は思想家でエッセイストの内田樹さんによる「孤立化」をテーマに掲げた1冊。
「人は1人では生きることはできない。1人では幸せになれない」ということを訴えています。(記事本文より)
共同体に帰属しなくても1人で生きていける現代。「自立」とは少し違っている「孤立」が美徳化される風潮に筆者は警笛をならしています。あなたも、間違った“おひとりさま”をこじらせていませんか?
日々忙しくすごしていたとしても、読書によって静かに自分の心と向き合うことは大切です。
これから素晴らしい恋を迎える準備として、ぜひ読書の時間を設けてみてくださいね。