最後に

令和ビッチインタビュー

いつまでやり続けると思うー? とあみちゃんに聞いた。

「ずっとやり続けると思います。最高の趣味だから。セックスがなかったら、人生こんな面白くなかった。とにかく、セックスが最高に楽しいです」

じゃあ勧める? 奔放セックス。ビッチ人生。

「だって、もったいないじゃないですか。世の中こんなに楽しいものがあるのに、味あわないのって」

最後に、あみちゃんはとってもいいことを言っていた。

「彼氏とのセックスでもいいと思うんです。奔放に、自由にやれれば。楽しいからセックス!」

ベロベロになりながら、セックスの楽しさを繰り返していた。よっぽど、よっぽどに、気持ちが良いのだろう。セックスって、きっと突き詰めればそこまで、気持ち良いものなのだろう。

でもセックスにおける自由を知りながら、あみちゃんは今は会社員をやって「ソープ嬢に戻りたい……」とボヤいている。
だから全てに対して、自由になれてるわけじゃない。
自由になれる場所と自由になれない場所は、それぞれきっと違う。それもまた、その人の生き方の選択。
そう、そんな時代が来たらいいなと思う。

自由に生きろ生きろと言われるけど、どこを自由にするかを決めるのは自分自身。
せめてその決める尺度を、世間や誰かにしないように。自分の尺度で、自分の人生をコントロールできますように。
その一つのカンフル剤になるように、の「最高にセックスきもちいいのに!」の22歳・あみちゃんのお言葉でした。

自分自身の性の手綱は、決して自分から手放すな。「なんでしたら、ダメなんですか?」のあみちゃんの言葉を、論破できるだろうか。できるなら、せずに生きていけばいい。論破できないなら、一度考えて、手綱をもう少し握って欲しい。
いざいかん、令和。ファイトだ、令和。
自分の人生は、自分で動かせ。自分で守れ。ハッピーな時代にしようぜ、令和。

Text/舘そらみ