面白い恋愛コラムを書くためのコツは?

恋愛コラムを執筆するイメージ画像

私事で恐縮ですが、「面白いコラムを書くためのコツはあるのか?」と訊ねられることがあります。コツというか、コラムを書くうえで死守すべきは「悲劇のヒロイン陶酔」をしないことです。

ブロックされて悲しいぉ、苦しいぉ、切ないぉ……と不幸に陶酔している文章ほど、気色悪いものはないですからね。ポエムを通り越して、もはやオナニーの領域ですよ。そうではなく! これは恋愛に限らずですが、どれだけ悲しい体験でも、笑い話として書いているうちに、そのうちガチで笑えてきたりするものですよ。

「陶酔しないこと」と同じくらい、面白いコラムを書くうえで重要なのは、「炎上上等!」「かかってこいやコラァ!」の精神でしょうか。
読者さん全員の共感を得るなんて、不可能です。共感しないどころか、反感すら持つ読者さんもいるでしょう。いちいち気にしていたら身が持ちません。読者さんの顔色を伺いすぎると、本音が書けず、上っ面なクソ面白くもないコラムになってしまいます。炎上上等の勢いで臨みましょう。

あとコラムニストとしておまんまを食べてゆくプロを目指すなら、〆の言葉として「いかがでしたか?」を使わないことですかねー。ウェブ編集者をやっている知人(恋愛メディアではないのですが)が、「『いかがでしたか?』という一文を目にするたび殺意が湧く」と申しておりました。

女性たちが恋愛コラムを書いたら

もしすべての女性が恋愛コラムを書いたら……色んな恋愛観を垣間見ることができて、楽しいし勉強になるでしょうね。日本人女性だけでなく、外国人女性の恋愛観も興味深いです。今後、外国人女性ライターによる恋愛コラムとか流行るんじゃないかなぁ。

それから、40代とか50代女性向けの恋愛コンテンツが登場・流行したらいいですね。筆者よりも少し上の世代のお姉様方から、「既存の恋愛コンテンツは20代から30代向けばかり」「40代から50代に向けた恋愛コンテンツが欲しい」とリクエストされる機会がけっこうあります。
筆者は一介のライターですから、恋愛コンテンツを立ち上げるほどの力量はないですが、ウェブメディア運営側の皆々様! 悩める熟女たちのため、ぜひご検討くださいませ。

Text/菊池美佳子
記事初出:2019.01.23

次回は<セックス体験談で笑いが取れる「すべらない猥談」とは?/佐伯ポインティ【前編】>です。
本当はもっとセックスの話で盛り上がりたいですよね。今回は猥談界のプロ、佐伯ポインティさんに「すべらない猥談のお作法」を伺いました。猥談を楽しめるようになれば、恋愛もセックスももっと楽しくなるはず……?