─全然そう見えないので、本当にびっくりです。はまりやすいタイプというのはあるんですか？

香澄さん（以下、K）：私は、同年代の男性にはどうしても甘えられないので、いつも年上と付き合うんです。でもだいたいアプローチしてくる人は既婚で…。
2ヵ月前まで付き合っていた彼も既婚者でした。
「不仲で別居しそう」という言葉を信じてしまい、気が付くと6年も付き合ってました。

─6年も！？　というと、27歳のときからですか？

K：そうですね。「奥さんとは別れて、お前と結婚する」と言われていたので、30歳までには彼は奥さんと別れて私と結婚するんだろうと思っていたんです。今ではそんな上手くいくはずないって分かるんですけど。
途中、不仲といっていたはずの奥さんとの間に赤ちゃんができたりして、何度も別れようと思ったんですが、その度に熱く説得されて、それを愛情と勘違いしてしまっていたのかもしれません。

─そうだったんですね。お相手はいくつくらいの方だったんですか？

K：6個上なので39歳ですね。私よりずっと給料も高いと思うんですが、奥さんに財布を握られているからという理由で、ごはんやホテル代は私が出していましたね。
不倫なのに経済的には甲斐性がないという…。

─不倫は年上の男性に美味しいごはん屋さんに連れて行ってもらえるというイメージがありますが、それすらないんですね。

K：はい。それに彼は職場の上司なので、別れたといっても就業後に呼び出されて、なし崩し的に関係が続いてしまっていました。
実は2ヶ月前に別れたといっても、正直ちゃんと関係を切る自信がないんです。 もう仕事を変えるしかないのかな…と。

─えーー！せっかく希望のお仕事に就いてらっしゃるのに…。

K：仕事への活力も最近はなくなってきてしまって…。もう早くこの泥沼から抜け出したい…彼と出会う前の27歳の自分に戻りたいです。
ちゃんと別れようとしても、しつこく彼から「やり直そう」というメールが来て…。
プライベートのメールを無視すると、会社で辛く叱責されるので、だんだんと無視するのもつらくなってきました。

─仕事でもプライベートでも彼から離れられないわけですね。
もうこれは会社の信頼できる上司や、モラハラなどに関する公的機関に相談したほうがいいかもしれないですね。香澄さんが心配です。

【つづく】 次回は、文化系女子・春菜さんがはまったダメ男をお送りします。

Text/AM編集部

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