「妹がお金に困ってるみたいで……」
言い訳はとっさの思いつきで!

叶井俊太郎 インタビュー AM 画像

─どんな言い訳だったんですか?

叶井:とっさに「今、妹が来てるからさ」って言っちゃったんだよね。
そしたら当然、「そんなわけないでしょ!」ってなって。
妹って、いかにも見え見えのウソだから。
でもそこで怯まず、「いや、ちょっとお金の話をしていて……」と続けたら、
「あ、そうなんだ……」と相手のトーンが急に下がって、帰ってくれたんだよね(笑)。
今度は部屋に戻ったら、「誰? どうせ女がきたんでしょ?」と奥さんに訝しがられて。
そこでも「急に妹が来ちゃって……」ってとっさに言ったよね。
「何だかお金に困っているみたいなんだよ」って同じことを言ったら、こちらも「そっか、お金か……」って妙に納得してくれちゃって。
そこには立ち入れないと思ったんだろうね、「じゃあ、行ってきな」となってさ。
ラッキーって浮気相手を追いかけて、「妹は帰したから」と、喫茶店でお茶しました。
何とか切り抜けた一例(笑)。

─さすが、言い訳で一冊本を出しているだけありますね……!

叶井:妹とお金の相談なんて言ったら、確かに他人には立ち入れない空気があるもんねえ。
でも、とっさだからよかったんだろうね(笑)。
こういうのは狙って言ったらダメだから。
切羽詰まった感じがないと、リアリティが出ないんだろうね。

 それはまあいいとして、こういう重い行動に出ちゃった女の人は、やっぱり本命にはならないよね。
もちろん、こういう事態を招いてしまったオレが一番悪いんだけど(笑)。
こうならないよう、“関係の終わらせ方”には普段から人一倍気をつかってますよ。