『エレガンスでありながら猥褻』であるためには、自分の体を魅力的に保つことが大切

 さて、前半コラムの冒頭で、『三十歳も半ばを過ぎて、まだ女を捨てたくないと若い頃の勝負服を引っ張り出してきて着ると、色狂い婆にしか見えない』という愚痴を漏らしたんですが、根本はそういう問題ではないのでは……ということに気がつきました。
大人の女が意識して色気を出すための正解は文中にもある通り、『エレガンスでありながら猥褻』
それはミニスカートや谷間見せニットではなく、シンプルで上質な服の下に隠されたスリットの入ったスリップであったり、ガーターベルトであったり、赤いペディキュアなのです。

 もちろん、いくらそんなことを言っても、見せる機会がなければ、『猥褻』アピールのしようがない。
ならば必要なのは、見せれる身体……ようするに、本人自身が美しく、そしてセクシーな身体を保っていなければならない。
というわけで、「今年の冬、1キロ太っちゃった」というアラサーの貴女! その一キロがすべての地獄の始まりです。
『痩せる』のは無理でも『増やさない』。これだけで10年後には10キロの差が出るのですから。
もちろんわたしもせめて『もうこれ以上は太らない』を目標にしようと思います。

 ちなみに本作品、年齢不詳の美熟女・留美子の他にも、辛口系クールビューティーなバーテンダー美女や、奔放なモテ系OL、『裏の顔は愛人』な妖艶美人秘書などなど、複数の女性が登場しますが、そのすべてが服装のジャンルは違えど「あぁ、これ、男性にも女性にも、絶対に色っぽいって思われる……!」という絶妙なファッションをしています。
その辺りのリアリティーに「さすがは女性の方が描かれた作品だなぁ」と思ったわけですが、「男性ウケする色っぽい服装って何?」とお悩みの方は、読んでみるとぜひ参考になることだと思います。

Text/大泉りか

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