“エッチ体質”のお嬢様が次々とエロい刺客に巻き込まれていく

空しか見えない窓から、強烈な陽が射し込んできています。
 地味な濃紺のスカートが腰まであがり、太腿の間から、極細の三角形が丸出しになっています。そこを太陽が照らしました。
「いやん。パンティが……」
 シルキー・ピンクのT-パン。光沢のある細長い記事が、太陽に捉えられて、ピカッと反射しました。
「あん!」
 ジリッ! と焦がされる感じです。これでは、お穴の蜜も煮立ちます。
 そもそも純平とのデートのためにつけてきた勝負用のT-パンです。見せるには五時間ほど早すぎるのです。
 先に矢崎部長と太陽に溶かされちゃいそうです。
「北山君がまさか、中にそんな大胆な下着をつけているとはね」
 矢崎部長、大喜びです。一気にブラウスとスカートを剥ぎ取られちゃいました。
「いやだぁ。わたし、そんなつもりじゃ……」
 そんなつもりも、こんなつもりも、本当のところはないんです。内心は、矢崎部長とやりたくて仕方なかったんですから……。
 わたし、自分から脱がせやすいように、身体の角度をさまざまに変えました。
 女の本性、剥き出しですね。
(『お嬢様は淫乱でございます』P14L7-P15L7)

 ヒロインの麻里子は北急コンツェルン創業家の一人娘。普段は身分を隠して、広告会社に勤務しています。
が、生粋の‟エッチ体質“のため、同僚であり恋人の純平という存在があるにも関わらず、通勤電車の痴漢や、会社の上司、そして取引先の社長と、次々とスケベな経験を重ねていきます。
もちろんそこには罪悪感の欠片はゼロと思いきや……。

【後編につづく】

Text/大泉りか

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