常に甘えさせる天女なような姿勢が男を骨抜きにする

「お、お願い、本物を入れて……」やがて優子が挿入をせがみ、ようやく藤夫も指を引き抜き、彼女の股間から顔を上げた。指の腹は湯上りのようにふやけてシワになり、大量の愛液に塗れていた。そのまま身を起こし、張り詰めた亀頭をワレメに押し当てていく

 そうして、結ばれたふたり。優子との蕩けるようなひとときに満ち足りた気分になる藤夫だった……のですが、なんとこの後、優子の妖計といわれてもおかしくのない企みが明らかに。しかし、常に男を甘えさせてくれる天女のような優子が、甘えてくるのならば、と藤夫はそのすべてを受け入れるのです。

 それもこれも、たおやかでひたむきな優子だからこそ。男をこれほどまでに骨抜きにする “清純派の魔性”、この機会に女友達の目など気にせずに目指してみるのはいかがでしょうか。どうしても自意識が邪魔をして……という貴女はクンニをされた時にまず「アアッ……、ダメ、汚いわ……」と恥らうことをお勧めします。

女の穴 ふみふみこ 徳間書店

書名:『甘えないで
著者:睦月影郎
発行:祥伝社文庫
価格:¥600(税込)

衝撃のラストは単行本でお楽しみください。

次回は、「『責める快感』…男がよがるのを見て快感に目覚める女たち」をお届けします。

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Text/大泉りか