男子と接触をもたずにしてたこと

男子と接触を持たないぶん、どのように過ごしていたかと申しますと! 短大の女友達と連れだって宝塚歌劇を観に行き、観劇後はオムライスやパスタを食べて帰る……みたいな生活でした。超・余談になりますが、今や大女優となられた天海祐希さんのサヨナラパレードにも行きましたっけ。千秋楽後、楽屋口から紋付き袴で出てくるトップスターに、数千人のファンが手を振るという、アレです。

当時は、女友達5~6人で「ケーキと紅茶の美味しいお店で何時間も喋る(話題は、天海祐希さんがどーしたとか、真矢みきさんがこーしたとか……会話にすら「男子」は登場しません)」みたいな毎日を、心の底から楽しいと思っておりました。ですがその感覚は、10代後半当時のもので、40歳になった今、しみじみ思うのです。「近隣大学に通う男子学生とサークルや合コンを介して知り合い、ハーバーランドや元町でデートを楽しむような学生生活を味わっておくべきだった!」と。

数年後に、「男子とイチャイチャするってこんなにも楽しいものだったのか!」と気付いたとき、遅れをとったぶんを取り戻そうと「遅咲きの狂い咲き」になり、ヤリマンをこじらせ、その結果として「しくじり熟女」と呼ばれるようになったわけですから(笑)。短大時代に、そのお年頃らしい男女関係を構築していれば、「遅咲きの狂い咲き」になり、ヤリマンをこじらせ、しくじり熟女と呼ばれることはなかったでしょう。

今でこそ、「女子会のほうが気楽」などとホザいている人種に対し、「脳ミソが煮えているのでは?」と思ってしまうような筆者ですが。振り返ってみると、短大時代の筆者と同じ感覚なのだろうなぁと思います。当時は「女子会」という言葉こそありませんでしたが、あの頃の自分だったら確実に「女子会のほうが気楽」と言っていたでしょう。

いま現在、「女子会のほうが気楽」と、女子会にどっぷり浸かってらっしゃる皆様へ……。そう遠くない将来、「遅咲きの狂い咲き」になり、ヤリマンをこじらせ、しくじり熟女になる確率がかなり高いという未来予想図を、頭の片隅にでも置いて頂けますと幸いです。だからといって、女子会には行くななどと、極端なことを言うつもりはございません。

男子との接触を持たなかった5年間から得た教訓は、「バランスが大事」ということ。

女子会ばかりでもアンバランス、オトコ漁りばかりしていてもアンバランスです。「女子会も楽しいけど、ポイボーイも始めてみたよ」みたいなバランス感が、心身共に健全であると思った次第です。

Text/菊池美佳子

初出:2017.07.17

次回は <「脚ピン床オナ」の実家暮らしから、ひとり暮らしに変わったら?>です。
実家暮らし→ひとり暮らし→寮生活→ひとり暮らし→三人暮らし→ひとり暮らし…と経験した菊池美佳子さんがAM読者のみなさんに送る教訓は「色恋を活性化させたいならひとり暮らしが一番!」。実家暮らしと一人暮らしで迷ってる方は必読です!