骨盤底筋を鍛えて膣オーガズムを

2004年に書籍「オニババ化する女たち」で三砂ちづる氏が、月経血コントロールについて言及したことで、「布ナプキン+月経血コントロール」がセットで普及していきました。
「昔(江戸時代)の女性は、現代の女性よりも粗末な月経の手当をしていたので漏れやすかった。その一方で、日常生活の中で、膣の締りを司る骨盤底筋をよく使っていたので、筋肉が発達して、月経血は垂れ流しではなく、お手洗いで自分で流すことが出来ていた。現代人も骨盤底筋を鍛えれば、月経血の排泄をコントロール出来るようになる」と言われ始めたのです。

実際には膣を密閉することは不可能ですが、私も「自由自在に膣をコントロールできるようになりたい!」と好奇心に駆られました。
それに、骨盤底筋を鍛えることで、「膣オーガズムが得やすくなる」というおまけもついてきます。
むしろ、私は、「自由自在に膣オーガズムを得ること」を目標として、布ナプキンに切り替えたとも言えます。

毎月の膣トレの成果がわかる?

実際に、布ナプキンを使ってみると、使い終わったナプキンをつけ置き、手洗いするので、経血の質や量をよく観察するようになりました。
実は、月経コントロールを知る前に、布ナプキンを使い始めていたのですが、手洗いが面倒で断念してしまったんです。
その後、セスキウォッシュや重曹でつけ置きすると、血液汚れがみるみるきれいになるのを知りました。予備洗い後は、洗濯機に入れて回すだけなので楽ちん。

この面倒くさがり屋の私が、ずっと手洗いを続けていられるのは、理由があります。
それは、日頃の膣トレの成果が布ナプキンを使うことで目に見えるのです。
「お手洗いで経血を流す」感覚がつかめるようになった頃には、如意自在に骨盤底筋を動かせるようになりました。
膣を意識して月経を過ごすことで、確かに、膣オーガズムを得やすくなったし、膣のグリップ力もじわじわと上がってきたのを感じます。

布ナプキンを「膣トレの成果を確認するもの」と活用している女性は、私以外にどれくらいいるのかわかりませんが、そうやって、ちょっとでも憂鬱なブルーデーをやりくりする工夫をするのも、オーガズムフル人生の一部と捉えています。

月経困難症や子宮内膜症など不調を伴う月経で、「そんな余裕はない」という方もいると思いますが、自分の体と向き合うツールとして月経用品を選んでみる選択もありだと思います。

つづく

Text/OLIVIA

初出:2017.08.20

次回は <膣圧の単位はヘクトパスカル?私が試した「膣トレ」グッズたち>です。
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