STEP2:彼のセックスを最大限尊重する

 「オリビアさんほどセックスの知識や技術があると、相手の方が、経験不足なこともあると思うんですが、そういう時は、どうするんですか?」と聞かれることがあります。
質問された方は、「もちろん、手取り足取り、私がリードします♪」と答えると想定しているんでしょうが、答えは逆です。
私は、はじめの3回目くらいまでは、よっぽど不快でない限りは、セックスの手直しはしません。
相手のやり方を受け入れます。
なぜかというと、彼の今までの経験から築いてきたセックスを最大限尊重したいからです。
手直し前のセックスって、彼の幼少期・思春期の性の目覚め、ソロ活動や恋愛経験を重ねて、組み立てた彼の「自分史上最高のセックス」なはずなんです。
おおげさに言うと、彼の人生そのものなんですよ。それをじっくりと味わいたいんです。
私が、「セックスはこういうものだ」という教え方をすると、後々、相手は伸び悩んでしまいます。
しばらく、彼が感じるままに、自由にセックスさせた後に、「ここを変えると、もっとよくなるかな…」と、微調整に入ります。
それに、男性の性機能は、のびのびさせた方がよく働いてくれるので、自由にやらせつつ、実は、手のひらの上で転がしているという作戦です。

 何事も、「楽しい!」「気持ちいい!」「嬉しい!」という感動体験から入った方が、興味を持って、自ら腕を磨くようになります。習い事を始める時と近い感覚ですね。

 次回も引き続き、「子供の才能を伸ばす方法」からヒントを得たセクシャル・コミュニケーション「ベッド編」をご紹介いたします。

つづく。

Text/OLIVIA

次回は<「彼に学んでほしい」SEXハウツー本を与えるとき気をつけること3つ>です。
相手のテクニック向上心が足りないからハウツー本を読んで勉強してほしい!とは思うけど、それをお願いするのもプライドを傷つけそうで気が引ける。デリケートな男性心を大事にしながらうまく伝える方法、二人でもっと気持ちよくなる方法とは?読まぬなら、読むまで待とうハウツー本。