飲みの席で思いついたアイデアも、すぐに商品化

プロジェクトセックス 遠藤遊佐 ラブメルシー 高橋社長

――“フェアリー”はどういう発想から生まれたんですか?

T:それまでも家電メーカーから出てた肩こり用のバイブをアダルトグッズとして使ってる人はいたんですけど、スイッチの切り替えがオンとオフの2種類しかなかったので、いきなり使うと刺激が強すぎた。なので、スイッチをダイヤル式にして、自分好みに強弱をつけられるように考えたのが“フェアリー”です。
あと、振動の強さも工夫しましたね。既存のモーターを使うんじゃなく、コイルを巻くところから計算して「これくらいが一番気持ちいいはず」という回転数に合わせていきました。

――アメリカサイズのバイブをそのまま作ってた頃と比べると、かなり繊細な作業ですね。

T:自分で作った商品って、いわば自分の子供みたいなもの。どうせやるなら手をかけて納得できるものにしたいじゃないですか。フェアリーは女性の愛用者が多いんですが、女性ってしっかりした商品を作れば気に入ってリピートしてくれるし、他の商品に浮気しても結局戻ってきてくれるんですよ。

――もう一つのヒット商品、オルガスターも高橋さんの発案ですか?

T:そうですね。オルガスターは産婦人科医の友達と飲んでいるときにできたんですよ。女性の膣の形状の話を聞いてたら、フッとオルガスターのあの鉤(かぎ)みたいな形がひらめいたので、手元にあった紙のコースターに描いて見せたんです。そしたら「それは理に適った形だ」って言ってくれたので、次の日にはもう紙粘土で3パターンくらい試作品を作って、ローターを中に入れて、痛かったり冷たかったりしないような素材を考えて……。

――飲みの席の会話の中から生まれたんですね。オルガスターってこれまでのバイブの既成概念からは外れたものだったから、もっと時間をかけて計画的に開発したのかと思ってました。

T:そんなことないんですよ。私って、ひらめいたらなんでもパパッと作ってみちゃうタイプ。脳味噌が男の子なんでしょうね。そもそもアイデアを出したり、思いついたものを紙粘土で試作したりっていうのが好きなんですよ。

――ああいう新しいものって、理論や手順を重要視してたらなかなか出てこないんじゃないですか。思いついたアイデアをすぐに自分の手で形にして商品化にまでもっていけるって、すごい武器なんじゃないかと思います。

☆次回は、ラブメルシーの商品が女性に大人気となった秘密をうかがいます!

Text/遠藤遊佐