人の本当の価値はハプバーでこそわかる

 店内の説明が終わり、ようやく放流された私たちは、とりあえずバーカウンターへ。お酒飲み放題だしね!カクテルやビール、ソフトドリンクなど、変な居酒屋より豊富なドリンク類にビックリ。乾杯しようか!とお酒を持ったところで、店員さんに「こちらへどうぞ」とテーブルのある一角へ案内されました。
事前に「店内の雰囲気が変わるので、女性の団体さまはなるべく一緒に行動しないでください」と説明を受けていた私たち。店内の見学をしているうちに「え?この半裸の人間がウロウロしてる空間にひとりでいろと?」と表情に出ていたらしく、なら全員を一角にまとめて、そこに男性を配置しようと、次から次へと男性が誘導されてきました。

 しかし、やってくる男性ってのが、どいつもこいつも微妙なおっさんばかり。たぶん、人によっては「イケメン」とジャッジを下す男性もいましたが、「こいつハプニングのために3万円払ってるのか…」と思うと、色あせて見えます。いや、ハプニングバーに来てて、この感想は本当におかしいと思いますよ?でも、2日前に生理になってしまい、ハプニングなんて起こす気にはなれなかったので、どうしても賢者目線で見てしまう…。

 それでも、交流だけはしておかないと記事にはならないので、バーカウンターで声をかけられた男性とおしゃべりすることに。話していくうちに、京都大学卒の外資系勤務で、赤坂在住ということを教えてくれました。この前に話していた男性は、会話の端々から医者であることを匂わせていました。
おそらく、彼らは合コンで会ったら、優良物件なのでしょう。けれど、ここはハプニングバー。お前ら、初対面の人とハプニング起こしたくて3万円払ってるくせに、社会的地位や学歴、金を自慢したって何のプラス評価にもならないぞと。どんなスペックも帳消しだ。というか、ほぼ半裸の状態で、そんなもん何の役にたつんだ。鏡見ろ、鏡。
人の本当の価値は、ハプニングバーでこそわかるのかもしれない……。

斬新すぎるギアチェンジ

 生理2日目の賢者モードということもあり、他の3人のハプニングに期待する方向にシフト。3人の様子を観察すると、しっかりハプニングを起こしていました。

 まずB子さん。「生年月日が全部同じ」という男性がおり、その人とお話し&色々することに。それって、まずB子さんの生年月日聞いて、「偶然!俺も同じ!運命だよ!」と合わせればいいだけなので、口から出任せなんじゃないの?と思いましたが、信じていたので黙ってました。

 初めて見る男性のアレのシルエットに興味津々のB子さんは、「もうイクのかな?イクときは言ってね」とギアチェンジしてました。そのギアチェンジじゃ何時間たっても発車できないのでは?見かねて注意すると、今度は両手でギアを挟んで前後にスリスリ。火でもおこすつもりかよ…。これはしばらく発車しないなと、C子さんを探しにいきました。

 C子さんは、ハプバーの常連ということで、こなれた遊び方をしていました。 すっげーべろんべろん…。
目の焦点が全然あってないし、髪はぐちゃぐちゃだし、ろれつがまわってないし…。やべえ。これはハプニングどころではない…と、見なかったことにしようとしたら、「あ、どこにいたの?」と声をかけられました。見つかったか…。いちおう「何してましたか?」と聞いたら、「お口でもぐもぐしてた」って。ちゃんとハプニングおこしてるやないかーい。
でも、いま何かを口に含んだらゲロりそうだったので、これ以降ハプニングは起こらないと判断。

 大本命であるA子さんに期待することにしました。