声が大きい男性に抱くイメージ

 理由は何であれ、「男性という生き物は、女性ほど喘ぎ声を出さない」、これは周知の事実です。当たり前過ぎて、男性に対して「もっと喘ぎ声を出して頂きたい!」と求める女性は、ほとんど存在しません。

 だからこそ、ごく稀に反応の良い男性に出会うと、嬉しくなったりするものです。喘ぎ声を出す、反応の良い男性を見分ける方法があったら便利かもしれませんね。そんな方法はないですけど(笑)。「喘ぎ声を出す男性を見分ける方法」はないですが、間違えがちなのが、「普段の声が大きい=反応が良いかもしれない」という希望的観測です。

「普段の声が大きいからといって、喘ぎ声を出すとは限りませんよ」という前提のもとお話しますが、声が大きいといえば、なんといっても高校生です。筆者のジョギングコースには高校があり、登下校風景にしょっちゅう出くわすのですが、まぁ皆びっくりするほど声が大きい! 高校生が溜まり場とするハンバーガーショップへ行っても、凄まじい音量で喋っているわけです。そんなにも叫ぶようにして会話せずとも聞こえるじゃろ、とツッコミを入れたくなるくらい。

 自分が高校生だった頃も、同じように大声で喋っていた記憶があります。あれって、自己顕示欲の一環なのでしょうね。「私たちは青春を謳歌していますよ」「大声を出すことで周囲から注目されようとも、ちっとも恥ずかしくないですよ」といったところでしょうか。ああいった感覚は、社会人になった途端、「自己顕示欲を持つ自分はカッコ悪い」と、真逆の思考になり、大声を出すことはなくなるのですが。

 ここで言いたいのは、高校生が大声を出すことや、自己顕示欲の可否ではなく! 私たち大人にとっては、「高校生は声が大きい」という漠然としたイメージがあるという部分です。もっと言うと、小学生はもっと声が大きいし、さらに声が大きいのは赤ん坊ということになります。つまり、「声の大きさ=若さの象徴」というイメージに繋がっていくわけです。

「喘ぎ声を出す、反応の良い男性に出会うと、女性は嬉しくなる」と書きました。男性に対して、「喘ぎ声を出してほしい」「もっと反応してほしい」と求めている女性は、無意識のうちに「若い男性」に目が行くのかもしれません。逆から言うと、「若い男性」を求めている女性は、「喘ぎ声を出すこと」「反応が良いこと」を期待しているのでしょう。

 そう考えると、「好きになるのは、自分よりもうんと年下の若い男性ばかりで、年齢差のためか、なかなかうまくいかない」という女性のお悩みは、一気に解決ですね。大音量で喘ぐ、反応の良いオッサンと出会うことができたら、恋愛観・男性観は激変することでしょう。

Text/菊池美佳子

次回は <高学歴と低学歴のセックスは違う?「エリート喰い女子大生」ブームに思うこと>です。
tinderを駆使して高学歴エリートとマッチングする「エリート喰い女子大生」が話題の昨今。エリート…ではなくお金持ちの男性が好きだという菊池美佳子さんが思う「エリート特有」のセックスの特徴とは?それともたとえ低学歴であってもセックスは変わらないのでしょうか?