「伸び代」がないとジャッジした場合は

「セックスできて当たり前」とふんぞり返っているような男性との関係性は、惰性でしかありません。伸びしろ要素ゼロです。もしかしたら、奥さんや同棲中のカノジョとセックスレスになる男性も、同じ心境かもしれません。「私たちは夫婦なのだから(もしくは、一緒に暮らしている恋人同士なのだから)、抱いてくれて当たり前!」とばかりにチン棒を求められる関係性に、「伸びしろ」が見出せないのでしょう。

以上を踏まえ、「○○君とセックスすることは、金輪際ありえない」とジャッジした場合、さてどうするか……筆者は、率直に伝えます。「○○君とはもうセックスしませんよ」と。伝えたほうが親切だと思うんですよね。だって、あちら様はセックスを期待して誘ってくださっているんですもの。そのリクエストに応えられない旨明らかにしておいたほうが、あちら様にとって、無駄なLINEや無駄なデートに時間やお金を費やさずに済むでしょ。

こうして、その後連絡が来ることは、二度となくなるわけです……と、思いきや! アンビリーバボーなことに、しばらくすると、しれっと連絡が来るから、男性という生き物は面白いですね。あなたとは金輪際セックスしないと宣告したのに、もう忘れちゃったのかしらん。いや、さすがに忘れたってことはないはず。

尚、「○○君ったら、セックス目的ではなく、私に恋愛感情も持ってくれていたのね!」と、ポジティブ解釈するのはド素人ですぞ! ポジティブ解釈しているのは、あちら様のほうです。「以前は、セックスできていた」という過去の成功体験を元に、「ミカコ(筆者の名です)は気まぐれな性格だから、気が変わって再び股を開くかもしれない」と、淡い期待に股間を膨らませているだけなのでしょう。

今のところ、気が変わり、セックスを再開させた事例はないです。一度、異性としてみられなくなると、以降オスを感じることができなくなるんですよね。オスを感じられなくなった男性に、貴重な時間を割いて返信したり、ましてやデートの時間を作る必要はナッシング。

「友達として交友する」という選択肢ですが、あえて設ける必要はないでしょう。あちら様が、セックスを期待している限り、シンプルな交友関係を築くのは至難の業でしょうから。

Text/菊池美佳子
初出:2016.01.18