どっちにしろセックスしよう!

奮闘の甲斐もなく、セックスできないケースもあります。その場合は、「さすが私が惚れたオトコ! カノジョ一筋の律儀な性格に好感が持てる!」と、晴れ晴れした気持ちになり、彼への恋心を潔く手放すことができます。

奮闘の甲斐あって、うまいことセックスに持ち込めた場合は、たいてい2つの感情が湧きます。1つは、自尊心を保つことができたという安堵感。惚れたオトコにカノジョがいるって、多少なりともプライドが傷つく状況です。傷つけられたわけではなく、勝手に傷ついているだけなんですけどね。自分は惚れているのに、相手はなんとも思っていないって、なんだかカッコ悪いと思ってしまうのは、筆者だけではないはず。その感情が、一回だけセックスをすることで、「私のほうからヤリ捨てしてやったぞ!」と、落としどころがつくのかもしれませんね。

ポイントは、「一回だけ」という部分。何度も関係を持つと、それこそ「3」タイプの女性が陥りやすい、「セックスをすることで、ますます情が深まり、離れられなくなってしまう」という負のループに嵌ってしまいますから。あ、「一回だけ」といっても、ひと晩のうち二回戦、三回戦するのはアリですけど。

さて、もう一つ湧いてくるのは、「私が惚れたオトコは、カノジョがいるにも関わらず、浮気セックスをするような精子脳だったのか」と、軽蔑に近い感情です。なんだかんだで女性は、女性目線でものを考えるのでしょう。「私がカノジョの立場だったら……」と考えると、急に冷め、彼への恋心を潔く手放すことができます。

結論!

カノジョ持ちの男性を好きになったら、あの手この手を使ってセックスに持ち込みましょう。どっちに転がっても、結果オーライになりますから。

Text/菊池美佳子
初出:2016.01.11