ピチピチギャルの存在を忘れるな

 二つ目は、「正式交際後の不安」という点。
運良く、アンチエイジング美女やリッチ女性を打ち負かし、「年下男性のカノジョ」という、名誉あるポジションをゲットできたとしましょう。ホッとひと息つきたいところですが、予断を許さない状況はまだまだ続きます。というよりも、むしろここからが本当の闘い……次なる対戦相手は、ピチピチギャルです!

 例を挙げましょう。今年38歳になる筆者が、28歳の年下男性をゲットしたとします。仮に田之倉クンとしましょう(福士蒼汰クンファンの皆様、石を投げないでね)。
28歳の田之倉クンは、38歳の筆者にとっても恋愛対象ですが、18歳のピチピチギャルにとっても恋愛対象です。38歳の筆者が、48歳のナイスミドルに胸キュンするのと同じように、18歳のピチピチギャルも、28歳の田之倉クンに胸キュンするのです。

 そして、田之倉クン自身にとっても、38歳の筆者だけでなく、18歳のピチピチギャルも恋愛対象に入ります。
「ある日突然、田之倉クンが私のほうれい線に気付き、18歳のピチピチギャルに乗り換えるかもしれない!」という不安が湧いてくるでしょう。不安が湧くと、悲しいかな人間は自虐発言が多くなります。

「どうせBBAだと思っているんでしょ!」などの醜い自虐発言を絶ッッッッッ対にガマンする自信があるのか、念には念を入れて自己問答する必要があるのです。

若者のセックス離れ問題

 最後に、三つめの、「若者のセックス離れが加速化している現状」に関して。 これは、あちこちで語られているテーマですよね。
セックスに興味を示さない若者が増えた理由としては、ゆとり世代特有の「面倒くさい思考」だとか、ほかには、「虹嫁(二次元キャラクター)」の存在が有力視されています。
それらも一理ありますが、筆者が思うに、「セックスにガツガツする姿勢をカッコ悪い」と考える若者が増えているような気がします。

 まぁ、理由なんぞどうだっていいのです。理由云々よりも単なる事実として、むしゃぶりつかれるような、ケダモノセックスを期待すると、しょんぼりさせられますよということ。
「潔癖体質なので、フェラチオも求めませんから、クンニリングスも求めないで頂きたい!」など。

「お姉さんが教えてあげるわ」と思うかもしれませんが、他者の信念を変えるってけっこう難しいですぞ。
自分に置き換えて考えるとわかりやすいかと思いますが、「アナル純潔だけは守り抜く」などの固い信念って、ちょっとやそっとのイケメンに懇願されたからって、「はい、どうぞ」と尻を向ける気にはなれないですよね。それと同じなのです。
よって、仮に薄味なセックスだとしても、セックス指導したい衝動を抑えられるのか、念には念を入れて自問自答しましょう。

 年下男性との色恋が絶対NGという意味ではありません。ただ、色恋に悩みを抱えている三十路女性たちのほとんどは、「想い人がかなり年下」という共通点があるように見受けられます。
相手がAround40のナイスミドルだったら、状況はまた違っていたような気がしてならないのです。マンにチンを入れる前に、念には念を入れて自問自答することをオススメします。

Text/菊池美佳子