ナンバー1キャバ嬢は「面白いブス」

C:客の気持ちを理解するって点は、キャバ嬢も同じですね。キャバクラの店長をやってた時も、ナンバー1になる女の子の条件って「顔よりもしゃべり」なんですよ。

アル:へえ、そうなんだ!

C:はい。お店にもよるけど、ナンバー2は美人なんです。でもナンバー1になれるのは「顔はイマイチだけど、トークで客の心をつかむ、盛り上げ上手な子」でした。

アル:面白いブスってこと?

C:そうですね。伝説のナンバー1キャバ嬢だった子は、率直に言うとブスでした。でもどんな下ネタやイジリにも上手く返せて、とにかく頭がいいんです。
金持ちの客は女の子を口説くよりも、取引先との社交の場として利用する人が多いので。そういう場で臨機応変に盛り上げられる子は、やっぱり指名がつくんですよ。

アル:顔ぶれを見てトークを上手く回せる子だね。バラエティ番組の司会者みたいに。

C:そうそう。「この場で客は自分に何を求めているか」を瞬時に判断して、その役割に徹せられる子。
逆に美人はプライドが高いから、イジられるとムッとしたりするし。そういう子はチヤホヤされるのに慣れてるから、客のニーズに合わせられない。それだと最初は人気が出ても、指名が続かないんですよ。

アル:そういえば、昔テレビに“ブスのナンバー1キャバ嬢”が登場してて、お客さんの前で「こんばんは、脇クサ子でーす!」って脇をパカパカしてたよ(笑)。

C:そうやって道化役になれる子が、本物の「嬢王」になれるんです(笑)。

アル:なるほど。面白いブスがてっぺんを取れるって、励まされる話だねえ!