「マスターベーションはソフトに」が基本

妊娠中のマスターベーションはどうなのでしょうか?

<関口先生の解説>
「セックスと同様、安全性と衛生面に配慮すべきです。
腟内にラブグッズ挿入する、子宮口を刺激するなどといった激しいマスターベーションは避けてください。

クリトリスをやさしく触って気持ちよくなる程度なら、妊娠初期であっても基本的にはあまり問題ないでしょう。
母親のオーガスムによって腟や子宮の収縮が起こりますが、その程度では流産はしないと考えられます。
そもそも流産とは、育ちにくい胎児だったなど、母体以外に問題があった場合がほとんど。
マスターベーションが流産の直接的な原因になるとは考えにくいです。

今回は、妊娠中のセックスとマスターべーションについて解説しましたが、どちらも妊娠経過が順調で、体調のいい状態であることを前提としてお話しています。
もし、出血がある、切迫流産・早産の経験や危険性がある、前置胎盤などのトラブルがある場合は避けてください。

そして行為の後、もし出血や体調不良などの異常があったら、速やかに医師に相談するようにしましょう。
注意事項ばかり述べましたが、妊娠中のセックスやマスターベーションは、身体と心を快感で包み、妊娠中のストレスを和らげる効果があります。安全で楽しい行為を心がけましょう」

監修/関口由紀先生
Text/平川恵