太っている女性に多い女性性機能障害

また、極端に太っている女性には女性性機能障害が多いことがわかっています。

<関口先生の解説>
「極端に太っていると、脂肪細胞が作るアディポネクチンというたんぱく質がへってしまい、インシュリンの作用が弱くなり動脈硬化がすすんだり、卵巣の皮が分厚くなって 卵子がうまく育たなかったり、排卵しにくくなったりします。
そのため女性ホルモンの分泌が悪くなることから、セックスに対する意欲がへってしまったり、オーガズムに達しにくくなったりするのです。

また、太った人にありがちなのが、脂質が多いような欧米型の食生活です。
これは生活習慣病の引き金にもなります。
そして数ある生活習慣病の中でもセックスに関わってくるのが動脈硬化糖尿病です。

血中の悪玉コレステロール値が高くなる高脂血症は、動脈壁にコレステロールなどが付着して血管が硬くなる『動脈硬化』の要因になります。
動脈硬化になると血液の流れが悪くなりますから、男性であればEDになるように、女性もクリトリスが充血しない、濡れにくくなるなど、感じにくさにつながることがあります。

糖尿病だと血流が悪くなるばかりか、進行すれば末梢神経障害が起こるので、まったく感じなくなることがあります。このようなことが、肥満が女性性機能障害につながるといわれる所以です」