日本人のエロ心をくすぐるのは「湿り気」と「暗さ」

 近代において、グローバル化が進み、様々な価値観が混在していますが、食文化がその土地で収穫される食物によって作られてきたように、エロ文化も日本の風土に密着しています。

 日本は、四季があり、湿度が高く、日本人の基本姿勢は、「礼儀」「恥じらい」を重んじています。
そのため、日本人の「血が騒ぐ」ようなエロスは、その風土にも見られる「湿り気」と「後ろめたさ」が宿っていると思います。

 カラッと明るくオープンに日の光の下で元気いっぱいにまぐわうよりも、ひなびた温泉宿で秘密の逢瀬を重ね、浴衣がはだけ透き通るような白い肌が露わになるシチュエーションに膣の奥底からじんわりとうずくような興奮を感じるのは私だけじゃないはず。
欧米式のオープンなエロアピールが彼に効かなかったり、自分的にもムラッとこないなら、古き良き和のエロスに立ち返ってみましょう。

むっつり気質で、まるで職人のような手先の器用さを生かしたセックス

 恥文化が根底にある日本人は「むっつりすけべ」
そして、セックスにおいて勤勉です。

 セックス・コミュニケーション講座を開講していて思うのですが、受講生の皆さんは、お勉強感覚でセックスを学んでいるんです。その姿は、本当に真面目で真剣。
それに、日本で売れているセックスのハウツー本って、写真やイラスト入りで、理論からテクニックまで細かく解説されているものが多い。

 生粋のエロ真面目さを生かして、愛撫や体位のバリエーションを増やし、ふたりだけのセックスを追求しましょう。

 ただ「頭でっかちの知ったかぶり」に陥らないように。
肌感覚のリアルなセックスに生かしてこそ、むっつり努力が報われるのです。