ノーパンで逃げなくてはならなかった理由

 どうにかこうにかゴミセックスは無事に終わり、相手男性はぐぅすかと眠りに就きました。
尿意を催した筆者は、ユニットバスを拝借……はい、案の定ユニットバスも地獄絵図でした。浴槽には黒カビがビッシリと生え、足の裏には「ぬるっ」とした感触が! 筆者は早々にゴミ屋敷を脱出することにしました。ノーパンで。

 なぜノーパンだったのか説明すると、彼の「パンツをくれ」というリクエストに答え、パンツを提供してしまっていたからです。そのとき筆者は、数年前に女友達から、「彼氏宅へ遊びに行くたびにブラジャーを置いていくよう求められている」と相談を受けていたことを思い出しました。

 彼女の場合、毎度脱ぎたてホヤホヤのブラジャーを置いてゆき、前回のブラジャーを回収して帰るというシステムをとっていたとのこと。その話を聞いた時は、女友達の彼氏をボロクソにこき下ろしてしまいましたが、まさか自分も下着を求められる立場になろうとは……。
そう考えると、ブラジャーだろうとパンツだろうと下着提供をリクエストする男性は少なからず存在するといえます。皆さんも、いつ下着提供を求められるかわかりませんよ。有事に備え、心づもりしておきましょう。

 普通だったら、この1回で関係を断つのでしょうが、この時の筆者は脳ミソが煮えていたのか、彼に惚れてしまったのです。アンビリーバボー! 惚れ薬か何か盛られていたとしか思えません。
惚れ薬といえば、ラブサプリの話から大幅にズレてしまいましたね。今さらですが、本題に入りましょう。

 その後、6ヶ月間ほど、筆者はほとんど自宅に戻らず、ゴミ屋敷で寝泊まりをするようになりました。彼にベタ惚れしていた筆者は、彼を楽しませようと、血の滲むような努力を重ねていたのですが、その一つがラブサプリだったというわけ。
筆者は、エロライターという仕事柄、そういった類のサンプルを貰う機会が多く、「媚薬を貰ってきたから試してみよう」と提案することで、彼を喜ばせようとしていたのでしょう。

 説明書に書かれているとおり6カプセルを水で飲み、さすがに即効性はないでしょうから、効き目が出るまでヤキトリでも食べるかという流れになり、駅前のヤキトリ屋へ。
どれだけ淫乱化するのだろうとワクテカする彼と筆者。