誕生日にナンパ男とセックス!

 恥ずかしながら泣きベソ状態で電車に乗ったのですが、さすがに電車を降りる頃には涙も引っ込み、「パーティー用に気合いを入れてアップにした髪型」が馬鹿馬鹿しくなってきました。
駅から家へ向かう道すがら、髪の毛のピンを取りつつ歩いていたため、髪の毛は鬼ババみたいな状態になっていたと思うのですが、ここで奇跡が起きました。

ナンパです!

 しかも、筆者好みのガチムチ体型。顔も、なかなかのイケメンです。
これは、誕生日を二人きりで祝うオトコもおらず、参加したパーティーもクソつまらなかった筆者を憐れんで、神様がくださったバースデープレゼントに違いない! というわけで、軽くお茶をして、ソッコーで筆者宅に連れ込みました。

「誕生日にナンパ男とセックスだなんて……」と頭で考えてはいけません。股が寂しい誕生日よりよっぽど良いじゃないか、とポジティブシンキングでいきましょう。
だからと言って、相手男性に「今日、私の誕生日なの」とアピールするのはNGですぞ。たまたまナンパしたオンナが誕生日って、男性側にとっては面倒くさいだけ。チンポも萎えてしまいます。

 彼とはその後も継続的にセックスをする仲になりました。
誕生日に出会ったのだから、もしかして運命の人かも……という淡い気持ちが浮かばないわけでもなかったのですが、その淡い気持ちは、無断でセックスシーンを撮影された瞬間からきれいさっぱり消えましたね。

 セックス中に、突然筆者のカラダを離れ、テーブルの上のカバンをゴソゴソ探り出したのです。「コンドームの準備かな?」と思ったのですが、コンドームは脱ぎ散らかしたズポンのポケットから取り出す彼。
じゃあさっきのカバンゴソゴソは何だったのだとテーブルのほうを見ると、そこには不自然にセッティングされた携帯電話が!

なに撮っとるんじゃ、こらぁ!!

 撮るなら先に言ってくれ、アヘ顔調整とか腹を引っ込めたりとか色々あるのだから。 という話はさておき。
セックスシーン撮影って、本命として意識している相手に対しては、普通に考えたらやらない行為ですよね(一部のマニアカップル様を除いては)。
そう考えると、やはり彼にとって筆者は、あくまでもセックスをする相手で、本命候補ではなかったのでしょう。この瞬間から、「誕生日に出会ったのだから、もしかして運命の人かも」という淡い気持ちはなくなりました。