男と女の性欲の違い

男と女で、性欲の違いがあるよね。
女の本来の性欲=排卵したい(受精・生殖したい)が月1回なのに対して、男の性欲は精子が溜まることと関係しているから、溜まる都度「したい(出したい)」っていう欲求が起こる。

たぶん、男の性欲にも、溜まったのを出したい時と、生殖につながる受精させたい時でちょっと違うんじゃないかと思うんだけど、まだそこは研究できてないの。おそらく女の「今日!今日がその月に1度の日なの!」に、いつでも対応できるために、こういう仕組みなんじゃないかと思うんだけどね。教えてくれる男子募集中だよ(笑)。

で、この「女は月1、男はちょくちょく(=溜まる都度)」の性欲システムの違いが、どうもごっちゃになっているよね。

私は今まで、日々の現場や、講演、本などで、「セックスすてきだよー、ないがしろにしちゃダメだよー」って言ってきたけど、「しょっちゅうしとけ!」ってことが言いたかったんじゃないんだよね。でもそうとられやすかったかな、って最近反省しているの。

だって、それを見たり聞いたりした人たちの中には、「性欲のない私は、ダメなんだ」、「セックスはオンナの幸せ、でも今結婚したいパートナーはいない。ってことは、セフレでもいいからセックスしなきゃ幸せ体質になれない!」って勘違いする人もいたんだ。

セックス大切!っていう情報が増えたのはいいんだけど、それを通り越して、「セックスしなきゃダメ」「イカない私はダメ」って強要している感じが出ている気がするの。 ムラムラしない、エロくない私は、女っぽくない…、みたいな。

でも、本当に、女性の芯というか、いのちの根っこから湧き上がる性欲は月1回なの。
それもアソコがムラムラして「したーーーい!」じゃないし、オナニーしたい感じとも違う。「セックスできるパートナーがいないーーー!」って感じでもなくて、何となく胸キュン、人恋しい純な感じ。
それを月に1回感じられるのが、ホントに女らしい、いい女なのかもしれないね。

Text/奥谷まゆみ

記事初出:2014.10.24